中国の南シナ海問題にどう対応するか [平和外交]
中国は南シナ海の岩礁を埋め立てて滑走路を建設し、領有権を主張している。将来、軍事施設化することを狙っていると思われる。昨年11月に当ブログに掲載した「中国とどう付き合うか」を、ここでもう一歩進めてみよう。
南シナ海の「シーレーンの確保」は、アジアの多くの国にとっても死活問題であり、相互利益にかなう重要テーマである。船舶や航空機の安全な航行のために、港湾や飛行場は有用である。
そこで、日韓と東南アジアの国々が束になって、中国に対し共同事業化を呼びかけよう。「南シナ海シーレーン基金」を作って、各国に応分の出資を求めるのである。中国がすでに支出した費用の一部を肩代わりすることになる。
大国となった中国を批判だけして孤立させ、覇権的な国に追いやるのは得策ではない。あらゆるチャネルを通じて、中国に働きかけるのが良策である。中国にも良識派はいるものだ。良識派の力をそぎ、敵側に追いやる政策は禁忌である。
アジアのことはアジアで解決するのが正当である。日米同盟は大事だが、アメリカにすり寄って、アジアの問題解決をアメリカに依存する外交姿勢はいただけない。
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