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中国の「一帯一路構想」 [平和外交]

  ユーラシア大陸の東と西を結ぶ「陸と海のシルクロード」と呼ばれる地域に、交通インフラ整備(高速鉄道の建設)などの大規模な投資を実施することによって、地域経済全体の底上げを図るというダイナミックな構想である。

「一帯」は、中国、中央アジア、西アジアにつながる地域で、「シルクロード経済ベルト」と、「一路」は中国、南シナ海、インド洋、アラビア海を経て地中海に至る海上交通ルートのことで、「海のシルクロード」あるいは「真珠の首飾り」と呼ばれている。

「一帯一路」を言い出したのは習近平・国家主席であり、彼の権力確立に伴って、この構想にも勢いがついてきた。

中国はこれで強力な「経済外交」を展開するつもりのようだ。中国の成長果実を周辺国にも配分することによって、周辺国との経済圏を構築し、友好関係を強めることがねらいである。が、同時に、過剰投資に悩む国内産業の新たな市場開拓、対外投資の拡大、外貨準備(約4兆ドル)の運用多角化といった中国自身の経済的な思惑も込められている。

「一帯一路構想」に対して、日本はどう対応すべきであろうか。平和外交の見地から次回の記事で提案する。


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