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新型の大国関係について [平和外交]

 2015年の米中首脳会談で、習近平主席は米との「新型大国関係」の構築に努め、衝突せずに尊重し合う関係を目指すと語った。太平洋は米中両国が共生するのを受け入れるだけの広さがあるとも言っている。アジア太平洋地域を二分割して米中で管理するという、いわゆる、「G2」構想である。

 たしかに、東アジアにおける日米中の三角関係は変化して来ている。中国の台頭、米国の内向き転向、日本の相対的地位の低下である。1月の当ブログ「南シナ海は中国の湖になるのか」で述べたように、2030年には中国は、GDP,軍事費などすべての面でアメリカを凌駕する勢いである。

 日本はこの覇権的な「G2」構想をやすやすと許してはいけない。韓国などアジア太平洋地域の国々の力を束ねて、中国を誘い込み、地域のことは地域で解決する仕組みを構築すべきである。これがアジア・オセアニア共同体である。

アメリカとは、日米同盟を維持しつつ、徐々に、縦から横の関係に移行してゆくのが良い。日本がアジアで力強く、かつ、責任ある主体(プレイヤー)になることを、アメリカも望んでいるはずである。日本の外交力が試される時である。


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