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共同体へ向けて中国説得の切り札 [平和外交]

 軍拡競争を緩和するための、外交による安心供与政策の第二は、アジア共同体の創設に向けて中国を説得することである。日本が対米独立を考えていると表明するだけで、説得は半ば成功も同然である。

 昨年12月に当ブログに掲載した「共同体の求心力は何か」で述べたように、共同体は近隣諸国が、地域で、信頼、友好、協同、平和な関係を築く枠組みである。

 当面、経済成長戦略、安全保障、気候変動、防災対策などの相互に関心の高い課題について、他のアジア諸国とともに協同の取り組みをするよう説得するのである。中国は必ず乗ってくると思う。

 中国説得の切り札(使いたくはないが)は、尖閣諸島の共同開発の提案である。漁業や鉱物資源の共同開発を通じて、日中は戦略的互恵関係をより深化させることができる。日中関係は、EUにおけるドイツとフランスの関係にまで高めることができよう。

領土にこだわらない日本の姿勢は、台湾やチベットに対する中国の姿勢にも、少しづつ変化を引き起こすであろう。


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