国民の「自由・権利」と「公の秩序」 [世界平和]
自民党憲法改正草案の12条では、自由及び権利の保障の文言に続けて、「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と述べられている。
「公益及び公の秩序」の文言は、現憲法では「公共の福祉」となっているので、自民党案では大変きつい表現に変わった。
個人が人権を主張する場合に、社会のルールを守り、迷惑をかけてはならないのは、は当然である。
伊吹文明・元衆院議長は、「公のことを考える強靭な日本人を作らなければばらない」と最近の講演で発言した。これは自民党の多くの議員を代表する考え方である。
「公」が「自由」の上位に置かれた途端、権利としての自由の価値は台無しになる。政権は国民を鋳型にはめて管理しやすくしようと企んでいるので、注意しよう。
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