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カントの永遠平和のために② 国家と国家の連合 [世界平和]

 カントの「永遠平和のために」のエッセンスを3回に分けて述べる

1.国際的な連合こそ世界平和を導く

 国家同志が従属や強制がなく、自由と安全を保障する契約を結ぶことで、世界平和が達成されると考えた。カントはこれを平和連盟と呼んだ。

2.「公法の状態」の実現

「公法の状態」とは諸国家が共通の法に従っている状態のことである。何らかの紛争が国家間で起こった場合、暴力を使ってそれを解決するのではなく、法による紛争解決の徹底が平和につながると説いた。カントはこれを道徳と政治の一致と述べた。

3.戦争に正義も不正義もない

戦争を道徳的に判断すべきではない。(イラク戦争は懲罰戦争であった。下手をすると絶滅戦争につながってしまう。)

国家は大小にかかわらず平等であって、上から正義を振りかざしてはならない。また、覇権国家は認められない。自国だけ何をやってもよいと、例外視するのは覇権国家の特徴である。


 

コラム 東アジア共同体

 当ブログが提唱する東アジア共同体は、カントに言う平和連盟と同じである。カントの言う「商業の精神」すなわち貿易を一つの手がかりにして、近隣諸国と戦略的互恵関係を結ぶのが良い。日本の平和外交に期待している。




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