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フェイクニュース② フェイクニュースの原因と対策 [政治・社会]

 当ブログでは7月に、「国民の知る権利」シリーズを掲載した。フェイクニュースは、「国民の知る権利」を害し、国民を誤った方向に導く元凶なので、何回かに分けて考えてみよう。

 

1.フェイクニュースが蔓延するわけ

ブログやソーシャルメディアで、フェイクニュースが蔓延するにはいくつか理由がある。

  1. 情報発信、流通コストが低廉で、誰でも簡単に発信できるため、質の悪い情報も流される。

  2. 視聴者が情報を受け取るコストも安価で、時には、ただほど高いものはない現象が起きる。

  3. 膨大な情報量に圧倒されて、リアルタイムの法的規制が事実上不可能である。

  4. 結果、まじめな報道機関が、人材調達難と財政難に苦しみ、質の悪化に拍車がかかる。

 

2.ニュースの信頼度低下、影響、対策

ギャラップ調査によると、ニュースメディアを信頼すると答えた人200550%、201540%、201632と、信頼度が年々低下している。

フェイクニュースの蔓延は、この地球上に、民主主義の棄損、人種差別の助長、社会の分断をもたらしている。

 フェイクニュースに対する最善の防衛策は、結局は、質の高いジャーナリズムである。ジャーナリズムが生き残るには、読者にその価値を分かってもらう必要がある。

  

3.フェイクニュース対策、10のチェックポイント

NY私立大学准教授のバーバラ・グレイ氏が提言した、「フェイクニュース対策 10のチェックポイント」を紹介しよう。筆者が大幅に改定したリストである。

 

<<読む側の7つのポイント>>

 

項目

内容

疑う心

シェアする前に疑ってみて、検証する

事実確認

事実を調べる習慣を作る

情報源確認

誰の発言か、矛盾する情報はないか

信憑性テスト

信じてもよいか確認

情報源開示

元の情報源を挙げているか

潜在意識

信じようとする潜在意識はないか

落とし穴

偏見をあおるためのねつ造に嵌っていないか

 

<<書く側の3つのポイント>>

 

項目

内容

事実確認

ファクトチェックを確実にやる

チェックリスト

信頼できる情報源や、ファクトチェックサイトのリストを用意して置き、いつでも参照できるようにする

署名

記事に書き手の所属を明記し、署名する

 

コラム フィルターバブルとは

 インターネットで、利用者が好ましいと思う情報ばかりが、選択的に提示されてしまう現象。検索エンジンなどの学習機能によって、自身の作り出したフィルターで、泡(バブル)のようにつつまれて、思想的に社会から孤立するさまを表す。(ディジタル大辞泉より)

 

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