憲法改正の論点 ① 肝心かなめは「立憲主義」 [政治・社会]
いま、憲法改正論議が盛んである。憲法改正の賛否の論点を何回かに分けて考えてみよう。
1.立憲主義の意義
憲法改正を考える際の、肝心かなめは「立憲主義」である。日本国憲法第99条に、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し、擁護する義務を負ふ」と規定している。一般国民ではなく、国家権力者に憲法順守義務を課していて、これが立憲主義の根拠になっている。
2012年、自民党作成の「日本国憲法改正草案」をはじめ、最近の自民党の改憲論議には、立憲主義の無理解と無視が目立ち、大変心配である。
2.立憲主義の構造
前項の立憲主義は下図のように整理することができる。矢印の向きが大事である。
3.まとめ(筆者コメント)
①自民党の多くの論者は、立憲主義を理解していない。為政者が国民を支配する道具として、憲法を考えているみたいだ。
②憲法は、国民と国家の契約書で、国家が順守義務を負っているのだ。
実は私も以前は立憲主義を知りませんでした。
憲法守らなくはならない人たちが声高に改憲叫んでいます。
知らぬは与党国会議員なり。恥ずかしい
立候補の時に改憲を言う候補者もいます。
こんな議員から私たちは憲法によって守られているのです。
変えられてたまるか! ですね
by majyo (2018-03-09 16:08)