21世紀、日本の針路 ①「国のかたち」の変遷 [平和外交]
1.「国のかたち」の過去現在未来
「国のかたち」は、簡単に表わすと下図の通りになると思う。詳細は後続の当ブログで述べる。
①戦中(1931~1945)の「国のかたち」
満州事変から敗戦までの戦中の「国のかたち」は、下図で、天皇は一応元首であったが、政権との間に軍部が割り込み、戦争に邁進した。
②戦後(1945~2018)の「国のかたち」
敗戦で進駐してきた占領軍が、国体にとって代わり、米の軍産複合体が支配する体制となった。天皇は象徴天皇となり後景に引いた。
講和条約締結後も、アメリカは、日米安全保障条約の名のもとに、陰に陽に、日本の支配をつづけた。
1991年のソ連崩壊後も、日本は、このいわゆる「永続敗戦」のレジームから抜け出そうとせず、不名誉な対米従属を続けている。
③未来(2018~)の「国のかたち」
日本は地政学的にみてもアジアの一員である。上から目線をやめて、アジアの国々と地域連合を形成し、アジアのことはアジアで解決する平和外交をすべきである。国連の役割の見直しも必須。
戦中 1931~1945 |
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国体 (天皇) |
→ |
軍部 |
→ |
政権 |
→ |
国民 |
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戦後 1945~2018 |
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国体 (米国) |
→ |
米・軍産複合体(注) |
→ |
政権 |
← |
国民 |
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未来 2018~ |
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国連 |
→ |
東アジア共同体 |
→ |
政権 |
← |
国民 |
(注)ジャパンハンドラーともいわれ、日本の官僚を従えて、日本を支配している。
← :矢印の向きは国民主権の意味だが、権力の乱用もあって、十分ではなかった。
2.まとめ(筆者のコメント)
①国体の復活を目論む勢力が増えている。象徴天皇制の下では、天皇は国威発揚の象徴ではなく、平和日本の象徴であるべきで、天皇の政治利用をすべきではない。
②中国の海洋進出に対抗して、「自由で開かれたアジア太平洋」が唱導されている。中国も巻き込んで、アジア太平洋を平和の海にするため、日本は率先して牽引役を買って出るべきである。
③日本は、対米従属一辺倒の外交でなく、アジアに正面から向き合う新機軸の外交を進めてほしい。
21世紀の外交戦略のポイントは、アジア連合(共同体)の推進であり、それらの地域連合を統合する国連の改革である。
いつもながらまったく同意する事ばかりです
未来にかけるしかありませんが
戦前、戦中の国体をもくろむ勢力が大きくなり
明治150年と復古調です
アジア共同体として生きる道を模索してほしい
いつまでも世界№2だった夢を捨てきれない人たちがいますが
下り坂からの出発ですね
百合はうちに飾ってあるのと同じ
花がいっぱいついています。
by majyo (2018-06-15 19:06)