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新冷戦の脅威 ⑤軍事力競争の動向 [平和外交]

 新冷戦の脅威の一因となっている世界各国の軍事力や軍事費の動向を見てみよう。

 

1.世界軍事力ランキング(2018年版)

軍事力評価機関・Global Firepowerは、毎年、世界136か国の軍事力について、50以上の項目を総合的に評価して、軍事力指数を算出し発表している。2018年版のベスト10は下表のとおりである。陸海空軍の戦力や、保有天然資源も発表されているが、ここでは省略した。

6位までは核保有国であり、3位までと、4位以下には大きな差がある。韓国は日本より上位になっている。

 

国名

軍事力

指数

人口

(万人)

兵士数

(万人)

軍事費

(兆円)

軍事費対GDP比率%

軍事費の

増加倍率

アメリカ

0.0818

32,662

208

64.7

3.15

2.00

ロシア

0.0841

14,225

358

4.7

4.26

4279.54

中国

0.0852

137,930

269

15.1

1.91

22.54

インド

0.1417

128,193

420

4.7

2.49

19.89

フランス

0.1869

6,710

38.8

4.0

2.26

1.41

イギリス

0.1917

6,477

27.9

5.0

1.83

1.58

韓国

0.2001

5,118

582

4.0

2.55

4.90

日本

0.2107

12,645

31

4.4

0.93

1.12

トルコ

0.2216

8,084

71

1.2

5.60

10

ドイツ

0.2461

8,059

20.8

4.52

1.22

1.18

 注1)韓国の兵士数のうち、正規軍は60万人で、残りは予備役。

 注2)軍事費対GDP 比率と、軍事費の増加倍率はガベージニュースより転載。

 注3)軍事費の増加倍率は、1992年から2017年までの25年間。ロシアはルーブル大暴落の影響。

 注4)表にはないが、サウジアラビアの軍事費対GDP 比率はダントツの10.29%。

 

2.大国の軍事費は増えている

 1992年から2017年までの25年間で、アメリカの倍増に対し、中国は22倍、インドは20倍、韓国は5倍に増えている。

ロシアはルーブル大暴落で数値は異常だが、軍事費対GDP 比率が4.26%と非常に高いので、実質では何倍かに増えているに違いない。

日本は1.12倍でほとんど増えていない。

 

3. まとめ(筆者コメント)

 

①トランプ大統領は、同盟国の軍事費を対GDP2%にするよう要請している。これは、世界の軍拡を激化するものである。日本は安請け合いしてはならない。

 

②中国の軍事費は、すでに、15兆ドルに達しており、これからも増える勢いである。軍拡競争を緩和するため、日本はアジアの軍縮を主導する外交をやり、世界の軍縮につなげてもらいたい。

 

IMG_20180927_2.jpg


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コメント 1

majyo

この表は兵士の数も入っているのですね
韓国が日本より上位は驚きました。
とにかく軍拡に何のメリットもありません。
威嚇するためだけに感じます。
日本の役割があると思うのですが・・・

by majyo (2018-11-16 17:18) 

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