世界共同体⑫ 地球防衛軍と地域連合軍 [平和外交]
新冷戦の脅威を踏まえつつ、アジアひいては世界に平和をもたらすために、日本は何をしたらよいか。
前回まで、世界共同体の創設にあたって、世界政府や地域連合の在り方を述べてきた。今回は、世界政府の実力組織である地球防衛軍(仮称)について考えてみよう。
図は、世界共同体の概念図の一部である。
地域連合軍 |
米州連合軍 |
アジア連合軍 |
欧州連合軍 (NATO改組) |
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↑ |
↑ |
↑ |
地球防衛軍 |
国連軍を改組し、 アメリカ軍を中核として、各地域連合軍から精鋭が参加 |
1.地球防衛軍
世界共同体の軍事に関しては、現在の国連軍を改編して地球防衛軍と改名し、世界の紛争を鎮める役割を担う。
防衛を目的とする警察のような軍隊だから、少数精鋭で、少ない軍事費で済み、部族やISによる紛争を未然に防止して、世界の平和を保持する。
2.地域連合軍
アジア、米州、欧州の各地域に地域連合軍を置き、地域の防衛を担うほか、地球防衛軍に一定数の精鋭を派遣する。こちらも、地域防衛を目的とする警察のような軍隊だから、少数精鋭で済む。
3.自衛軍(国民国家の軍隊)
世界共同体を構成する最小単位は国民国家である。国民国家には、自国防衛のための最小限度の軍隊が必要である。
4.混迷する地球を救おう
超大国の横暴や、民族紛争の激化で地球は危機に瀕している。戦争・紛争防止、テロ対策、海賊対策などが世界共同体の軍事面の課題になる。
具体的には下記の通り。(詳細は当ブログの該当記事参照)
(1)覇権戦争による不安定化を終息させ、大国の火遊びを終わらせよう
(新冷戦の脅威参照)
(2)核兵器は絶対悪である。廃絶に英知を結集しよう
(核の傘の上に大きな傘参照)
(3)サイバー、宇宙空間の統制(悪魔が操る悪魔の兵器参照)
(4)独裁政権に起因する紛争予防(民主化の事例に学ぶ参照)
(5)宗教、民族紛争をどう解決するか(宗教対立の解決参照)
(6)フェイクプロパガンダ対処方(フェイクニュース参照)
5.コメント(筆者コメント)
①国民国家は、国民が、人として自分らしく生きる権利を保障する機関として重要である。グローバル化が行き過ぎて、国境をなくし、人々を地球市民とする構想は、統治上うまくゆかないと思う。
②人間は本来、物欲の権化であり、ウソつきであり、感情の奴隷である。個々人がそれを自制する力は、ゼロから100点迄、分布をしていると思う。企業も似たようなもの。だから、法の支配と透明性の確保が不可欠である。
③世界政府の官僚機構について、腐敗や横暴を防ぐため、公平性、公開性の原理に基づいた厳格なルールの適用が必要である。
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