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地球環境① 日本の環境問題 [環境問題]

1.環境問題を取り上げる理由

 国連の気候変動サミットで、スエーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、温暖化対策に及び腰の先進国首脳に対して、怒りをあらわにする演説を行った。

 一方、トランプ大統領や日本の保守派論客は、案の定、「洗脳された子供の発言」などと貶める発言をしている。任期中、痛みを伴う政策は後回しにするつもりのようだ。

 台風の凶暴化、高潮、山林火災の多発など、気候変動対策は待ったなしである。当ブログでは、ローカルやグローバルの環境問題を、読者と一緒に考えてみたい。

 

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水素爆発を起こし白煙を上げる福島第一原子力発電所3号機(中央)、左端の1号機は屋根が吹き飛んでいる。

 

2.日本の環境問題

 日本は高度成長期を中心に、様々な公害に悩まされてきた。表の上から四つは、四大公害と呼ばれ、終息に長い年月を要した。日本は、公害先進国として、蓄積したノウハウを積極的に途上国に移転し、地球環境問題の解決に向かって国際貢献を果たしたい。

 

リスク

汚染物質

発生源、場所

ピーク時

水俣病型公害

メチル水銀

チッソ、熊本県水俣湾。(魚介類から)

1953

水俣病型公害

メチル水銀

昭和電工、新潟県阿賀野川。

1965

イタイイタイ病

カドミウム

三井金属神岡鉱山の排水、富山県神通川

1956

交通公害

硫黄酸化物

自動車排ガス、四日市ぜんそくが代表

1960年代

POPs型公害

ダイオキシン

PCBや、塩化ビニルなどの燃焼時に発生するPOPs(注1)による公害。

北九州市・カネミ油症事件が代表

1968

アスベスト

発がん物質

ケイ酸塩を主成分とする繊維状の鉱物。 肺がんや中皮腫に罹患

1970

産廃不法投棄

廃油、廃プラ

豊島における産業廃棄物不法投棄

1980

廃棄物公害

ダイオキシン

日の出町廃棄物処分場の浸出水より

1996

メルトダウン

放射線

福島第一原子炉メルトダウン

2011年~

(注1POPs:難分解性(残留性)有機汚染物質。日本では1999年に「ダイオキシン類対策特別措置法」を制定。2001年にストックホルム条約が締結された。

 

3.まとめ(筆者コメント)

 

①福島第一原子炉メルトダウンによる損害は21兆円を超えるという。15mを超える津波の情報を得ながら、対策を怠った罪は重く、経営幹部の無罪判決は不当である。

 

②非常電源を地階から2階に上げる措置を取れば水没を免れて、数百万円の費用で済んだはず。次善の策に想到しなかった数万人の東電社員は何をしていたのだろうか。

 

③トリチウムを体内に取り込むと、崩壊時にDNAを破壊し奇形児誕生のリスクが、非常に小さいがある。トリチウム汚染水は水と区別ができず、除去が難しい。貯蔵量は137万トンの限界に近付いた。

昨年、ようやく、分離・回収する技術が発見されたそうなので、国費を投入してでも、実用化に取り組むべきである。

 

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