地球環境⑪ 人口爆発の抑制 [環境問題]
1.世界の地域別人口推計(国連推計)
国連推計によると、2100年の人口は109億人で、2019年比1.41倍になるとされている。地域別にみると、アフリカのサハラ砂漠の南に位置するサブ・サハラ地域の人口が、2100年に約38億人、2019年比3.54倍と爆発的に増加し、世界人口の35%を占めるとみられている。
人口の単位:百万人 |
2019年 |
2030年 |
2050年 |
2100年 |
2100/2019 |
世界全体 |
7,713 |
8,501 |
9,25 |
10,875 |
1.41倍 |
サブ・サハラ(アフリカ) |
1,066 |
14,00 |
2,118 |
3,775 |
3.54 |
北アフリカ、西アジア |
517 |
609 |
754 |
924 |
1.62 |
中央・南アジア |
1,991 |
2,227 |
2,496 |
2,334 |
1.17 |
東・東南アジア |
2,335 |
2427 |
2,411 |
2,334 |
0.99 |
ラテンアメリカ |
648 |
706 |
762 |
680 |
1.05 |
オセアニア |
421 |
479 |
573 |
749 |
1.78 |
欧米 |
1,114 |
1,132 |
1,36 |
1,120 |
1.01 |
2.人口爆発の問題点
国連推計によると、2100年の人口は109億人で、2019年比1.41倍になることは1項で述べた。地球の資源で養える人の数には限りがある。ネックは、水、食料、エネルギーになると思う。
20世紀には、「石油」の争奪が戦争の原因になっていたが、21世紀は、「水」が戦争の火種になると言われている。砂漠化が広がって、食料不足が深刻になり、エネルギー資源の枯渇も迫っている。
人口の都市集中、移民の増加、貧困と格差拡大、若者のギャング化、治安の悪化で、内乱が頻発する恐れがある。
3.人口抑制対策
人口爆発の対策の基本は、教育レベルの向上、避妊具の無償配布である。具体的には、給付付き教育施設の設置、雇用の確保、保健医療体制の確立、乳幼児死亡率の改善、児童労働の抑止、インターネットの活用、独裁政権の抑止などである。
4.日本の少子化対策
日本は逆に少子化に悩んでいる。対策は、若者世代の可処分所得向上である。結婚したくてもできない若者に、未来への希望を与えることである。政府が、30年間の誤った緊縮政策を転換すれば、再び、日本を豊かな国にできると確信している。
5.まとめ(筆者コメント)
①世界の人口は、西暦元年に1億人、1000年に2億人、1950年に25億人、2000年に61億人、2019年に77億人になった。このままでは、2100年に109億人になる。早急に対策が必要である。
②トランプのような再選しか考えない大統領に、指先で支配されている世界は不幸である。アフリカの人口爆発を止めるためにも、世界政府のような多国間連携による公正な意思決定・執行機関が欲しい。
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