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日本再生⑫ アジア連合軍の役割と軍縮 [平和外交]

 前回まで、アメリカを説得し、中国をアジア連合にどのように引き込むかを検討した。今回はアジアの平和を担保するための、アジア連合軍の役割と軍縮について考えてみよう。

 

1.アジア連合軍の役割

アジア連合傘下の各国から、精鋭部隊を集めてアジア連合軍と命名し、地域の防衛を担うほか、地球防衛軍に一定数の精鋭を派遣する。アジア地域の防衛を目的とする警察のような軍隊だから、少数精鋭で済む。

隣国同士が敵対視せず、相互に国益を尊重し、戦略的互恵関係を結べば、戦争のない地域が実現できると思う。

 

アジア連合軍の位置づけは、下図、世界共同体の概念図(一部)参照 

 

地域連合軍

米州連合軍

アジア連合軍

欧州連合軍

(NATO改組)

 

    ↑

     ↑

     ↑

地球防衛軍

国連軍を改組し、

アメリカ軍を中核として、各地域連合軍から精鋭が参加

 

2.自衛軍(国民国家の軍隊)

 世界共同体を構成する最小単位は国民国家である。国民国家には、自国防衛のための最小限度の軍隊が必要である。日本の自衛隊はそのまま、日本の自衛軍に移行することができると思う。

 

3.アジアの軍縮

 各国の自衛軍とアジア連合軍は、地域の平和を担保し、紛争を予防する実力組織である。意思決定の透明性を高め、指揮命令系統を法制化することで、大幅な軍備縮小の環境が整うと思う。

 

「軍事力評価機関・Global Firepower」発表の、2018年の主要国の軍事費は下表の通りである。

 

国名

軍事費(兆円)

軍事費対GDP比率%

軍事費の

増加倍率

アメリカ

64.7

3.15

2.0

中国

15.1

1.91

22.5

日本

4.4

0.93

1.1

 

アジアに多国間協調主義の、安心供与の仕組みができれば、各国とも、自衛軍と、連合軍派遣に関わる軍事費を合わせて、GDPの1%以内で賄うことも夢ではないと思われる。

 

4.日韓関係の改善

 戦時労働者(徴用工)問題や慰安婦問題が蒸し返されて、日韓関係は、今、最悪の状況で、東アジアの安全保障が危機に瀕している。両国の政権は、未来志向を唱えながら、過去の歴史問題に心も足も取られて、抜け出せずにいるようだ。

 未来に向かって、協働の夢を語り合い、相互理解を深めることが、唯一の解決策である。そのための段取りとしては、まず日本と中国がそれをやって見せることである。韓国はしぶしぶついてくると確信している。 

 

5.まとめ(筆者コメント)

 

①南極、北極、宇宙などへの、中国の開発独裁的動きが気がかりである。14億人を養うための健全な事業なのか、2049年(建国100周年)を目指した覇権的措置なのか注視する必要がある。

 

②中国の軍事費は、すでに、15兆円に達しており、これからも増える勢いである。軍拡競争を緩和するため、日本はアジアの軍縮を主導する外交をやり、世界の軍縮につなげてもらいたい。

 

③周囲に仮想敵を探して、バランスオブパワーで凌ごうとする策略は、高コストであり、国民を幸せにはできない。国民国家の役割放棄である。

 

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