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芹が生育する [詩・俳句・エッセー]

1月5日~1月9日は、七十二候の「芹が生育する」で、二十四四節気「小寒」の初候にあたる。


古里の清々しきは沢の芹


陽を浴びて健康食の田芹かな


 


コラム 日本経済の四重苦➁ (コロナ禍による所得減少)


 2020年から始まったコロナ禍で、企業も商店も大きな所得減少に見舞われた。部品供給などの遅滞による企業物価の高騰も困難を加速している。


政府は法人・個人中小事業者向けに、雇用調整助成金、持続化給付金、事業復活支援金、資金繰り支援などの救済策を実施したがすべて中途半端であった。


 コロナ禍による売り上げ減少に苦しむ事業者を救済するには、粗利保障が一番公平公正である。すなわち売上から直接経費を差し引いた粗利に着目し、コロナ前の基準年との減少額の一定割合を給付する仕組みである。中途半端な救済策では国民は救えない。


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            タンチョウ 撮影:鳥好閑人さん


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凍った泉が動き始める [詩・俳句・エッセー]

1月10日~1月14日は、七十二候の「凍った泉が動き始める」で、二十四四節気「小寒」の次候にあたる。


一面の氷を穿つ泉かな


一月の泉が動き始めけり


コラム 日本経済の四重苦③ (物価高騰対策)


 ウクライナ戦争を機に、エネルギーや小麦の価格が高騰し、いわゆるコストプッシュ型のインフレが進行している。物価高騰分の所得は海外の所得となり、①のデフレと合わせて日本国民を貧乏にしている。


 コロナと戦争の早期終結を望むが、我が国の対策としては、エネルギー自給率、食料自給率の向上のための積極的財政支出による新たな取り組みが必要である。


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      シロチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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雄の雉が鳴き始める [詩・俳句・エッセー]

1月15日~1月19日は、七十二候の「雄の雉が鳴き始める」で、二十四四節気「小寒」の末候にあたる。


 


国鳥の雉も鳴かずば撃たれまじ


雄雉はケーンとホロロを鳴き分ける


養殖の雉の万羽を放つ山


コラム 日本経済の四重苦④ (円安対策)


 米国はコロナ禍対策として莫大な財政出動をして国民を救済したが、これにウクライナ戦争が加わってインフレが高進した。これを止めるためにFRBは大幅な利上げを繰り返し、日米金利差が広がった。現在は130円前後に戻したが、ドル高円安の進行で、一時は1ドル150円を超えた。


 日本はコロナと戦争で物価は上がっているが、25年も続くデフレを克服していないので、FRBに追随して利上げができない。


 円安のデメリットは、輸入物価が高騰して国民が苦しむこと。また、日本で働いてもドル換算の給料が減少して日本を去る外国人労働者が増えて、介護などの人材不足がひどくなる。


しかし、円安にはメリットもある。たとえば海外に工場を移した製造業が国内回帰するチャンスでもある。新自由主義で疲弊した日本の復活も夢ではない。


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     イルカチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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沢に氷が厚く張り詰める [詩・俳句・エッセー]

 1月25日~1月29日は、七十二候の「沢に氷が厚く張り詰める」で、二十四四節気「大寒」の次候にあたる。

 

積み上げし男の誇りよ氷壁よ

袋田の氷瀑や筋骨は隆隆

コラム 日本経済の四重苦⑤(まとめ)

難儀なことに、スタッグフレーションとデフレーションは併存することがある。今の日本がまさにその状態である。

対策としては先行のブログ記事で述べたように、それぞれにかなった対策を同時並行的の実施する必要がある。要約すれば、

  デフレ対策では政府がデフレギャップを埋め、経済を活性化する。消費税廃止が最適

  コロナ禍による所得減少には所得補償

  戦争とコロナによる物価高騰にはエネルギー自給率、食料自給率の向上のための投資

  日米金利差による円安には、円安のメリットを使った製造業の国内回帰・国力増強

なお、それぞれの対策には金がかかるが、財源の心配は無用である。政府は貨幣発行権があるので国債を発行すればよい。唯一の制約は過度なインフレにならぬよう管理することである。

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      ウミネコ幼鳥 撮影:鳥好閑人さん


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