「予算の無駄遣い」を考える
予算の無駄遣いや財政規律のゆるみに対する国民の批判がいつにも増して高まっている。新自由主義的グローバリズムに汚染され、自由貿易、規制緩和、緊縮財政、小さい政府の流れから、日本維新の会が主張するような競争至上主義、自己責任論、中身に疑問がある「身を切る改革」が蔓延っている。
筆者の意見:
①ルサンチマンの戒め
予算の無駄遣いは管理されるべきだが、不況期には政府の財政出動が必須なので、角を矯めて牛(経済成長)を殺すような干渉は控えなければならない。財政支出の一部が万一不正に横流しされたとしても、貨幣は消えてなくなるのではなく、同額の所得は生れている。
➁乗数効果考えた支出先の選定
予算を組む際には、経世済民のための緊急性や有効性を見極めることが大事である。歳出の所得創出効果を見ると、歳出は最低でも同額の所得を産むが、有望な技術投資は歳出の何倍にもなる所得を産みだすことができる。要は、国内の供給力を高める支出が良い。
③財政破綻論の噓の帰結
財務事務次官が雑誌で警告する財政破綻論の噓は、緊縮財政を正当化し、国民貧困化、国力凋落、インフラ脆弱化、地方衰退、少子化進展、ルサンチマン蔓延などの悪循環に陥り、良いことは何もない。
④国力凋落の結果
日本がこのまま衰退を続けると、科学技術力凋落、東アジア軍事バランス崩壊、食糧・エネルギー危機、医療サービス弱体化などが起きて、日本は中国の属国になりかねない。
俳句 題: 彼岸花
人生は輪廻転生彼岸花
青空に生命賛歌曼殊沙華
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