財務省のプロパガンダ [詩・俳句・エッセー]
財務省は、財政制度等審議会に提出した下図の統計資料で、「政府が債務残高を増やしても、GDPは成長しない」という印象操作を行った。
横軸に政府債務残高対GDP比(%)を取ったために逆相関関係となり、「借金するほど成長しない」と印象付けている。こうやって審議委員や国民はころりとだまされてしまう。
筆者の意見:
①財務省の印象操作
財務省提出の図(上図)は、2022年現在、日本の政府債務残高対GDP比が突出して高く、成長率は低いことを印象付ける狙いがあるが、この図は消費税増税を繰り返して財政政策に失敗し、GDPが低迷したことを示しているだけである。
➁財務省が使うべき正しい図 当ブログの図参照
世界の多くの国で財政支出伸び率と経済成長率はほぼ比例することが確認されている。財務官僚は見たくないだろうが、この図にはすべての問題と解答が含まれている。
すなわち、不況期に積極財政で財政支出を増やして民間の経済活動を刺激し、好況期の緊縮財政と歳入増で債務残高を減らすというマクロ経済運営をすればよい。やってはいけないのはアベノミクスでやった消費税増税のような早すぎる緊縮財政への転換である。
③政治家と財務官僚の責任は重い
財政健全化を至上命題にして、国民の豊かさと幸福を度外視した財務省の財政政策は間違っている。財務官僚の言いなりの政治家の責任は重大で、自覚がないのがもっと悪い。
俳句 題: 磯遊
枕もとのリュック明日は磯遊
海なし県より江の島の磯遊
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