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失われた30年を考える [詩・俳句・エッセー]

ChatGPTに次の質問をしてみた。:「日本の失われた30年という経済の低成長の原因は何ですか。これは世界で唯一であり、人口減やグローバル化だけでは説明できません。」


ChatGPTは「日本の経済の低成長は、次のような複合的要因で起きています。」と回答。詳細は下記。


 

ChatGPTの回答

筆者の意見

人口の減少と高齢化:
 労働力減少や社会保障への負担増による制約

人口減少は衰退の原因ではない。生産性向上投資によって補える。
社会保障費増は需要の創出をもたらす

技術革新の遅れ:
 新しい産業や技術の導入不十分

政府がデフレという病を放置し、民間投資を誘発しなかったせいである。土俵づくりの失敗

企業の保守性:
 新しいビジネスモデルや市場への挑戦不足

前記と同じ

労働市場の柔軟性の欠如:
 終身雇用の文化が残っていて挑戦不足

前記と同じ。さらに、リスキリングなど、政府が労働の流動性を高める政策を怠ったせい

官僚制度と規制:
 煩雑であり、新ビジネスの展開が困難

規制緩和は重要だが、インフレ期にはよくても、デフレ期には悪循環のもとになるので要注意

金融政策の限界:低金利政策が続き金融政策の余地が乏しい

日銀が低金利政策から離れられないのは、政府の緊縮政策のせい。
積極財政で円安も低金利も解決可

国債の増加:
 財政赤字が続き国債が膨らんでリスクが大きい

国債は貨幣発行であって国の借金ではなく、返すものでもない。
好景気が続けば自然に減る

グローバル競争の激化:
 新興国との競争激化で競争力が低下

過度のグローバル化は国際金融資本の謀略により押し付けられたもの。
今見直しの動きがある


筆者の提案:


  マクロ経済政策の目的の再確認:
「国民を豊かにし、幸せにすること」が最上位目的である。下位目的である「財政均衡」を間違って最上位目的にすると失われた30年が50年になる。


  貨幣観の是正:
国債は貨幣発行であって国や国民の借金ではなく、返すものでもない。デフレ期には国債を財源にして機動的な財政運営をすべきである。財源論で時間を空費する余裕はない。


  デフレとインフレに正しく対応:
不況期には政府が国債を出して積極的に財政支出をし、デフレギャップを埋めること。好況期にはインフレ抑制のため歳出削減や増税をして緊縮財政をすること。この二つを上手に使い分けてれば、30年間の長期停滞を脱出できる。


  大規模、長期、計画的
10年程度の長期にわたって、公共投資や災害対応投資などの政府支出計画を公表し毎年更新すること。財政は大規模、長期、計画的が重要で、民間投資の呼び水になる。


 


俳句 題: 文化の日


文化の日弁当彩る海のもの


湯気の立つほうとう囲む文化の日


焼きそばの売上競う文化祭


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科学博物館の運営費交付金 [詩・俳句・エッセー]

 国立科学博物館がクラウドファンディング(CF)で目標の1億円を大きく上回る9.2億円の寄付金を集めた。CFで集めた金額としては過去最大だという。


科学博物館は標本や資料など500万点以上保管している。2001年に独立行政法人化して以降、国から支給される運営費交付金は十分とは言えず、いわゆる「地球の宝」の管理に苦心していたという経緯があった。


筆者の意見


  科学博物館は国の宝:
科学博物館は世界で唯一2000年も続いた日本の貴重な文化財を預かる施設である。政府は運営費交付金をケチって「地球の宝」を壊してはならない。


➁供給能力の維持増強:
 政府の歳出改革は必要だが、文化財保護などにかかわる「ヒト・モノ・カネ」を毀損するような緊縮財政をやってはいけない。これは公共投資を削って国の供給力を損なう悪政と同罪である。


③貨幣観の是正:
 運営費予算化の際、財務省はPB黒字化目標に縛られて財源論を持ち出して、大ナタを振るってくる。しかし、財源である国債は貨幣発行であって国や国民の借金ではなく、返すものでもない。デフレ期には特に国債を財源にして機動的な財政運営をすべきである。唯一気を付けることは、過度のインフレにならぬよう管理することである。


目標インフレ率2%の意味
 直近のインフレ率は2.7%程度になっていて、一見目標を超えているように見えるが、これはコロナ禍や戦争により資源価額が高騰したためである。このコストプッシュ型の外来のインフレによる分を差し引いて、需要牽引型の国内インフレ率(直近0.5%程度)に着目する必要がある。なお、外来インフレは終息するまで補助金でしのぐとともに、輸入依存を下げる投資が必要である。


 俳句 題: 月(10日夜・とうかんや、陰暦1110日の月)


幾たびも「月は出たか」と聞かれけり


10日夜茗荷の束を叩く音



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ゼロゼロ融資の回収 [詩・俳句・エッセー]

 コロナ下で導入された中小企業向けの無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」で、政府系金融機関が実施した融資額は総額19兆円であった。22年度末の貸付残高は14.3兆円、件数は98万件に上る。うち回収困難な不良債権は1.7兆円、総額に対する比率は6%と見込まれている。

 筆者の意見:

   不良債権の処理:
回収不能の融資金は政府の負担となるが、国民負担ではない。政府が、負担先行、成長実現というマクロ経済の好循環の中で回収すべきものである。

   企業の新陳代謝:
倒産防止の支援金は却って企業の新陳代謝を阻害するという意見があるが、好況期はともかく、不況期や危機の際には支援を渋ってはならない。

   債務者のフォロー:
コロナ禍などの危機対応には人手が要る。国や地方の公務員を増やして債務者のフォローを手厚くすべきである。貨幣観を間違えて財政均衡至上主義になると、どうしても小さい政府や自己責任を追及する社会になる。

  ④悪質業者への対応:
 経営難のの飲食店などを格安で買いたたいて、転売で大儲けをたくら む悪質業者がいる。
 性善説をやめ、公務員を大幅に増やして悪質業者と戦ってほしい。貨幣観を是正し緊縮脳を払拭すれば解決は容易である。

 

俳句 題: 震災忌(100年前の91日の関東大震災)

民族の隠したき罪震災忌

移民とは禍の元震災忌


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補正予算の財源 [詩・俳句・エッセー]

 11月20日のラジオ「マイあさ」で慶大教授の土居丈朗氏が「補正予算の財源」に付いて話していた。令和5年度の補正予算は13.2兆円で、7割は国債に依存している。物価上昇が進む日本において、大企業への補助金が過剰になると建設需要を刺激してさらに物価上昇を煽る心配がある。財政の閉じ方を模索すべきである。

筆者の意見

  土居丈朗教授は緊縮財政・財政健全化至上主義者として有名で、財務省の覚えめでたい方である。教授は需要の低迷による景気後退と、輸入物価高騰によるコストプッシュ型の物価上昇が同時に起こるいわゆるスタッグフレーションの対処法について無頓着である。

  物価上昇は、コストプッシュ型の外来の物価上昇と、国内需要の多寡がもたらす物価上昇(または下落)に分けて対処する必要がある。コストプッシュ型の分は終息するまで補助金でしのぐとともに、輸入依存を下げる投資が必要である。

  国内需要がもたらす物価上昇(または下落)については、おおむね2%程度が定着するまで国債を財源にして機動的な財政運営をすべきである。唯一気を付けることは、過度の物価上昇にならぬよう管理することである。

  土居教授が言う過剰な補助金で物価上昇を煽るというのは、需要総量の予測の問題で、中長期的な需給ギャップの管理は大事である。日本はまだ20兆円超のデフレギャップを抱えているので、まだ、積極的な財政支出が必要である。

 

俳句 題: 労働

労働の価値を高める投資かな

ほくほくの焼き芋腸は動き出す


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