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構造的賃上げの十分条件 [詩・俳句・エッセー]

 政府は労働市場の三位一体改革として、①学び直し、➁職務給の導入、③転職促進により、構造的賃上げの実現を目指している。


筆者の意見:


  賃上げには生産性向上が必要だが道筋が示されていない


➁個別企業に自己責任を強い、お願いベースで賃上げを実現しようとしも、30年にわたる沈滞は克服できない。


  財政も含めて、土俵を作り、環境を整えるのは政府にしかできない仕事である。


筆者の提案:


  政府が積極財政を進めて高圧経済を実現すること。生産性は自然に上がる。


➁政府の30年にわたる財政政策の失敗について、日銀、経団連、メディア等は失政の責任追及の声を上げること


③新自由主義を脱却し、小さい政府から大きい政府へ、店じまいから積極的関与へ転換すること(中国のような権威主義国家のいいところだけ真似すべき)


俳句 題:夜店


銭握る少年の目や夜店の灯


遠い日の金魚すくいや友はいま


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円安の是正策  [詩・俳句・エッセー]

 円安が止まらず、一時1ドル150円まで再び下落した。この円独歩安は、日本経済の基礎的条件を反映している。

原因は、①輸入物価高騰による貿易赤字の増大、

➁米国の景気過熱による日米金利差の拡大

③日本の景気停滞によるマイナス金利の継続である。

筆者の意見:

①海外資源への依存度を減らすため、エネルギーや食糧への投資を増やす。原発再稼働や新増設も選択肢になる。

➁米国の景気減速による利下げを待つような消極策では日本の復活はない。

③為替の管理は日銀ではなく、本来は政府の仕事である。1ドル110円程度の為替を実現するには、政府が積極財政を行って持続的に成長する高圧経済を構築するしかない。

 

俳句 題: 故郷

廃屋となりし故郷秋の風

遠くより思ふ故郷霧の中


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デフレ脱却の条件 [詩・俳句・エッセー]

 10月13日のラジオ「マイあさ」に東大教授の渡辺努氏が「デフレ脱却の条件」に付いて話していた。デフレ脱却の条件は、①需給ギャップ➁物価指数③GDPデフレーター④実質賃金の数値で判断される。今はインフレとデフレが混在している時期で、特に④の実質賃金の上昇が遅れている。物価上昇2%、実質賃金上昇3%の実現を目標に、労働組合に春闘を頑張れと述べた。


 筆者の意見:①労働組合に丸投げする話ではない。➁デフレ期には政府が需給ギャップを埋める財政支出が必要であるが、財務省への忖度のせいか、学者でこれに言及する人はいない。③確かにインフレとデフレが混在しているが、インフレは資源価格高騰による外来のインフレと、需要牽引型の国内インフレに分けて対策する必要がある。④外来インフレは終息するまで補助金でしのぐとともに、輸入依存を下げる投資が必要である。


俳句 題: 天高し


天高し木陰に憩う牛の群れ


敗戦のトンネルを出て空高し


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将来不安の解消のため所得倍増計画を [詩・俳句・エッセー]

 10月23日のラジオ「マイあさ」に白井さゆり慶大教授が「日米インフレの行方と金融政策」について話していた。日本のインフレ率は8月の3.3%から9月には2.7%になった。2.7%の8割は輸入価格の高騰によるもの。需要牽引型のインフレ率は0.5%程度で国の目標2%には及ばない。少子高齢化が進む日本では強い需要は望めないので、インフレ目標2%に固執せず、0.52.5%のように幅を持たせたらどうかと提案していた。


筆者の意見:


  安易なあきらめ:簡単に2%目標をあきらめてよいのだろうか。政府に提言できる立場の専門家にしては情けない。


  将来不安の解消:需要が弱いのは国民が将来不安を感じているからである。経済が継続的に成長する社会を作るのは政府の責任であり、政府にしかできない仕事である。


  需要の創造:技術投資、災害対応投資など需要の種はいくらでもある。
好況になるまで、政府が財政支出で需給ギャップを埋める需要喚起策を施すべきで、今こそ所得倍増計画が必要。


  地球環境保護:経済成長が続くとCO2の排出などの環境問題が発生するが、成長の余禄で環境保護の投資をすれば良い。


 俳句 題: 秋澄む


石仏の前掛け白く秋澄めり


江の島の展望灯台秋澄めり



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