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投資先⑤ GX関連投資 [詩・俳句・エッセー]

成熟社会で経済成長するため、GX(グリーントランスフォーメーション)関連分野への政府の投資先を考えてみよう。(4月21日の当ブログ参照)。


①再エネ活用: 太陽光、風力、原子力、水素・アンモニア、バイオマス発電等


 ➁エネルギー効率改善: 蓄電池活用、省エネ機材の開発、断熱性能向上、地産地消の促進


 ③運輸システム改革: 次世代自動車、航空機、鉄道、物流、水素ステーション設置


④カーボンニュートラル促進: 企業、家庭、公共のCO2削減


 ⑤資源外交の強化: 省エネしても不足する資源を安価に調達するための外交


上記の投資には官民協力が必要だが、財源は奪い合うものでなく、作り出すものである。


特に、政府には長期・大規模な投資計画の発表を期待する。


俳句 題:南風

 黒南風(くろばえ)は梅雨のころ吹く南風で、湿度が高い。白南風(しろばえ)は梅雨明けに吹く南風。

黒南風ややおら取り出す扇風機

白南風や雲の流れる富士の嶺


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投資先⑥ 国内企業支援 [詩・俳句・エッセー]

 成熟社会で経済成長するため、国内企業への政府の投資を考えてみよう。(4月21日の当ブログ参照)。

①海外進出の工場の国内回帰: 欧米が金融引き締めをし、円安になった今が国内回帰のチャンス

➁ベンチャー育成: 大学発ベンチャー、企業内ベンチャーへのファンド創設

③先端技術: 人工知能(AI)、ロボット工学、3Dプリンター、ブロックチェーン、IOT、量子コンピューター、バイオテクノロギー、ナノテクノロジー、ビッグデータ解析、

仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、宇宙開発など、失敗のリスクがあり民間企業では手が出せないが、成功すると日本の国際競争力を高める基礎技術分野

上記に対し、政府の長期・大規模・計画的な投資と、その周知が必要である。

 

俳句 題:万緑

万緑や天元に置く黒い石

万緑や木々の影なす散歩道


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投資先⑦ 小さい政府から大きい政府へ

成熟社会で経済成長するため、小さい政府を大きい政府にするための投資を考えてみよう。(4月21日の当ブログ参照)。


①公務員・地方公務員の増強:  一例として国有の土地公社(不動産屋)を考えてみよう。地主が土地を売りに出した時、外国資本が買い手の時は土地公社が優先的に買い取る制度を作る。北海道の水源地や沖縄の離島を中国資本が買い取るのを防ぐことができる。


➁ 株主資本主義脱却のための政策誘導: 配当に偏った利益処分を賃金などにも回すための政策減税


③基礎技術研究: 政府が人・金を出して、リスクの高い基礎技術研究を行う。成果を民間企業に売却し、ユニコーン企業創出の可能性を高める。


AI等の進歩に伴う転職支援: AIの普及でなくなる、運転手、小売店員、作業員、銀行員、ライター等の従事者を円滑に転職させる。


上記に対し、政府による長期・大規模・計画的な投資と、その周知が必要である。


 


俳句 題:料理


帰省子をもてなす母の冷し汁


もてなしの流しそうめん子らの声


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緊縮財政と積極財政の論点整理 [詩・俳句・エッセー]

 国会では延々と不毛な財源論が飛び交っている。国債を大量発行して後世にツケを残すなというが、国債は貨幣発行であって後世へのツケではない。財政健全化・PB黒字化を目的化して、投資チャンスを逃し、後世に衰退国家を残すほうこそ悪いツケである。財政健全化一辺倒な財務省の省益は、好況期はともかく、不況期と横ばい期には国益と一致しない。

ここで、緊縮財政派と積極財政派の論点整理をしてみよう。

 

 

論点

緊縮財政派

積極財政派

1

成長不要論(脱成長論)は正しいか

環境保護の立場から現状維持が精々で経済成長は望むべきでない

日本だけ30年間も成長できないのは大問題。これは政治の失敗であって、絶対に容認できない

2

成長不能論は正しいか

人口減など、成熟社会に入った日本はもはや成長は望めない

人口減で成長する国はある。また人口減少は政治の失敗で、解決策はある。インフラ整備等に政府の投資が必要

3

積極財政の効果はあるか

政府が支出を増やす積極財政をやっても、成長するとは限らない

政府支出はGDPの構成要素である。政府が財政をふかせばその分GDPは増える。支出の量が足りないだけだ。

4

積極財政一辺倒で大丈夫か

国民の借金である国債残高がこれ以上増えると返せなくなり財政破綻する。

国債は国民の負債ではなく政府の貨幣発行だ。また積極財政一辺倒ではなく好況期には緊縮財政に転ずる。

5

国債は次世代へのつけか

財源の国債依存を高めると、次世代に大きなつけを残すことになる。

国債は政府の負債となっているが、貨幣発行であって、次世代のつけではない。好況時の自然増収で残高は減る

6

横ばいはデフレなのか

デフレは経済の病気というが、日本経済は横ばいであってデフレとは言えない

横ばいでは他国に負ける。人的物的資源を120%活用する高圧経済を実現するまで、政府は需要不足を埋めよ。

7

成熟社会で成長しにくい現場がある

国民はモノ余り、工場は海外逃避の現状で衰退は必然

家電は行き渡っているが、イノベーションで需要は変化するもの。新規需要創出と工場の国内回帰はできる。

8

少子高齢化は止められないか

家庭を持つコスト高騰で、非婚化、少子化は止められない

教育国債を発行し、非婚化、少子化対策を厚くすれば少子化は止められる

9

アベノミクスは成功したといえるか

失業率を改善し、デフレとは言えない経済を作った

非正規雇用を増やし、格差を広げて分断が深まった。2度も消費税を上げて、横ばいの経済を続けた。

10

非効率な中小企業は淘汰すべきか

企業の競争力強化のため、規制緩和、構造改革が必要。

非効率な中小企業はつぶれてもやむをえない

新自由主義者(アトキンソンら)がMAなどのビジネスで儲けている。

高圧経済を実現すれば自然淘汰で中小企業問題を小さくできる

 

俳句 題:雷(別名 はたたがみ)

老木を燃やす力のはたたがみ

雷鳴やプレー急がすゴルフ場


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財源は自然増収 [詩・俳句・エッセー]

 国会では延々と不毛な財源論が飛び交っている。しかし、正しい財源論は、スペンディングファーストでまず国債を財源とし、経済成長による税の自然増収をもって埋め合わせることだ。

そのための政策の要点は下記である。

1.骨太の方針からプライマリーバランス黒字化目標を削除
国の政策課題は経世済民であり、国民を豊かにし幸せにすることだ。財政均衡一辺倒な財務省の省益は、好況期はともかく、不況期や横ばい期には国益である経世済民と一致しない。

2.奪い合いから富の創造へ 
分配を先にし、デフレギャップを埋めて、成長とパイの拡大を実現しよう。歳出改革というパイの奪い合いは人を不幸にし、デフレ圧力を高めて成長を妨げる。

3.大規模、長期、計画的な財政政策、成長戦略の実行
アベノミクスは、金融政策、財政政策、成長戦略の3本の矢を掲げたが、ほぼ金融政策の一本槍で成功しなかった。
経済成長は需要が供給を上回った時に起こる。需要不足で民間が苦しんでいるときは、貨幣発行の主体である政府が需要不足分にプラスアルファーを載せて支出することで好況と成長が実現できる。
財政支出先と規模、成長する技術分野について、10年計画を公表し毎年見直しをしよう。政府の失政による失われた30年を取り戻すには20年はかかるだろう。

4.経済成長と税の自然増収についてシミュレーションを公表
成長すれば税収が自然にどれだけ増えるか試算できる。現行の累進税率を改定して、儲かって所得が増えた人からより多く納税してもらうのは無理がなく理にかなっている。

 国民の99%が財務省の財政破綻のプロパガンダに騙されているが、シミュレーションの結果を見れば安心することができる。

 

俳句 題:ホトトギス(不如帰、時鳥)

亡き父の寝物語やほととぎす

老いてなお来年もまた不如帰


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