腐った草が蛍になる [詩・俳句・エッセー]
6月11日~15日は、七十二候の「腐った草が蛍になる」。 蛍は、卵、幼虫、さなぎから成虫になってやさしい光を放つ完全変態昆虫である。蛍の中でも、ゲンジ蛍は日本にしかいない貴重な蛍である。
蛍狩闇の深さに身を置けり
天地の闇を切り裂く蛍の火
やごからのもの今燃やす蛍の火
新月の深い闇夜の蛍狩りは素晴らしい。雄が草むらの雌を求めてスイーと飛ぶ姿は本当に神秘的である。
コラム 悪魔の財政健全化
6月発表の骨太の方針で、「財政健全化」の旗は降ろさないと決まった。為政者はありもしない通貨の信認とやらにとらわれて、「緊縮脳」から抜け出せないでいる。「財政健全化」依存症の政治家は、まさに、山本七平著「空気の研究」のモデルだ。
財政健全化(PB黒字化)を政治目標にしてしまうと、日本は永久に経済成長することができない。経済成長すれば問題にもならない、格差や人口減少などに苦しみ続けることになる。
ノビタキ 撮影:鳥好閑人さん
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