虫が土中の穴をふさぐ [詩・俳句・エッセー]
9月28日~10月2日は、七十二候の「虫が土中の穴をふさぐ」で、二十四節気「秋分」の次候にあたる。ここで言う虫は、主に、蛙、蛇、蜥蜴のことで、俳句の題としては少ない。
今年の中秋の名月・十五夜は9月10日であった。翌日から十六夜、立待月、居待月、寝待月と続くが、月の出の時刻はだんだん遅くなる。
名月を待つてましたと奥座敷
十六夜の面長の月愛でしかな
居待月待ちくたびれて寝る子かな
上記は、名月を祝う奥座敷の様子、十六夜の面長の月、居待月を待っていて眠ってしまった子供の風景である。
コラム バカの壁
養老孟氏が2003年の「バカの壁」で、人が思考停止に陥って己の周囲に壁を作ると書いた。社会には、実体経済と虚の経済(金融経済)があるという。
日本では今、虚の経済が繫栄し、実体経済が衰退している。実体経済の復活を果たさなければ、属国化の道しかない。
答えは国が主導して需要不足を埋め、デフレの病を終わらせることである。
コノドシロムシクイ 撮影:鳥好閑人さん
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