日本維新の会と身を切る改革 [詩・俳句・エッセー]
日本維新の会は「身を切る改革」を党是に掲げて勢力を伸ばし、今や野党第一党の地位を確保した。この党是は新自由主義の権化のようなスローガンで、国民の不満(ルサンチマン)を巧妙に掬い取り、党勢拡大に役立ててきた。
しかし、国力を失い衰退する日本にとっては毒薬である。
1.議員定数の削減はポピュリズムへ道を開く
維新の主導により、大阪府議や市議の定数削減が進んでいる。中選挙区制から実質的な小選挙区制への移行により、勢いのある維新の議席独占を狙っている。これは地方議会に多様な民意を届ける道を閉ざすものである。歳費はGDPの一部で全く無駄というわけではない。僅かばかり削っても割に逢わない。
2.大阪都構想は新自由主義の申し子
維新が過去2回、住民投票で敗れた大阪都構想は、新自由主義の小さい政府を志向している。こんな考え方の首長がいる地方都市は、GDPを減らし、行政サービスを劣化させる。現に大阪府はそうなっている。脱グローバリズムを模索する日本の現状に合わない政策である。
3.新自由主義バリバリの維新の公約
①身を切る改革 国会と地方議会の議員数と人件費について、国会は3割、地方は2割削減すると公約している。
筆者の意見:維新は改革至上主義の右派ポピュリズム政党で、不況を克服できない今の日本にとって全く相応しくない政党である。貨幣観を根本的に間違えているからこそ出てくる政策ばかりです。
➁経済成長戦略 市場競争原理を徹底し、民間の創意工夫でイノベーションを創出し成長産業を伸ばすと公約している。
筆者の意見:需要不足に喘ぐ産業界に自由競争を強いるだけでは成長産業は作れない。不況期には政府と自治体が積極財政で需要不足を解消するのが先だ。
俳句 題: アイス
おやつ時赤いアイスをじゃんけんで
駄菓子屋のアイス売り切れ子らは悲鳴
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