モクセイの香る散歩道 [詩・俳句・エッセー]
秋の夕暮れに散歩していると、路地の奥から甘く芳醇な香りが漂ってきた。今年もまた、キンモクセイの季節がやってきたのだなと感慨を覚えた。近づいてみると、オレンジ色の小さい花が、濃い緑色の葉っぱの陰に、びっしり咲いていた。
キンモクセイの花言葉は「謙虚・謙遜」、「気高い人」、「真実」、「陶酔」、「初恋」と言われている。昔から人に愛されてきたせいか、花言葉も多彩である。
たまたま、すれ違ったご婦人に「良い香りですね」と声を掛けたら、にっこりと同意してくださった。
木犀や佳人にめぐり合う夕べ
シマエナガ 撮影:鳥好閑人さん
コメント 0