SSブログ

人生の意味とは何か⑰まとめ(どう生きる) [哲学]

 本シリーズも、いよいよまとめに入った。今回は最終回で、「人はどう生きる(HOW)について考えてみよう。



コヘレトは、「つかの間の人生を生き、
小さな幸せを見出し、今を生きよ」といった。
「他人に分けること、他人と分かち合うこと」とも言った。
これが処世の知恵である。



釈尊の教えの中心は、因果の理法(ダルマ)を求めることで、
自我の執着から生じる苦悩から自由になることであった。
そして、この宇宙で人間として生まれた奇跡を活かし、
悟りを得て、人間だけに与えられた使命・目的、
すなわち、「絶対の幸福」を実現することだと説いた。



釈尊の具体的な教えの内容は次の通り。
正しい生き方をするには、八つの聖なる道(八正道)がある。
八正道とは、正見(正しい観察)、正思(思考)、正語(語る)、
正業(行い)、正命(生活)、正精進(努力)、正念(慈悲心)、
正定(精神統一)の八つである。詳細は省くが、含蓄があると思う。



親鸞の教えに、生きている今、「絶対の幸福」を
達成するための「人生を拓く五つの覚悟」がある。
●自分の人生は大いなる何かに導かれているとの信念・信仰を持つ
●覚悟を定める解釈力(想像力)を持つ
●人生の問題は自分に原因がある、エゴを捨てる
●知恵と慈悲の心を持った「自分」を育てる
●逆境を越える英知は与えられるという信念を持つ



人の煩悩は一生消えない。名誉欲(人の上に立ちたい)、
慢(人を見下げる)、怒り、愚痴(勝るを妬む)が代表である。
無明の闇(煩悩にとらわれた心)を
無碍(ムゲ)の光明(絶対の幸福)へ導き、
いざ臨終のとき、悔恨と畏れを抱かずに済むように、
念仏あるいわ瞑想に力を入れて、今をしっかり生きたいものだ。



人の苦しみは、痛みと抵抗の掛け算である。
抗う心が半分になれば、苦しみも半分になる。
一方、幸せは、快感÷執着で、分母の執着を半分にすれば、
幸せは二倍になる。これは、生き方の参考になると思う。



コラム 念仏と瞑想 


念仏は、南無阿弥陀仏と唱える行のこと。南無は帰依、阿弥陀仏はお釈迦様のこと。



瞑想は、雑念を排除しながら自分の息に注意を集中し観察する「行」。瞑想を実践すると、さまよう心を観察し、制御することができる。


                         鳥28ミコアイサ.jpg
                         

        ミコアイサ 撮影:鳥好閑人


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。