山茶花が咲き始める [詩・俳句・エッセー]
11月7日~11月11日は、七十二候の「山茶花が咲き始める」で、二十四節気「初冬」の初候にあたる。
山茶花や霜焼けお手手がもうかゆい
山茶花の赤白ピンク豊かなる
● 冬の二十四節気と七十二候
「冬」の季節を表わす時候は下表のようになっている。二十四節気は半月毎、七十二候は5日毎に決められている。これらは四季の変化を美しい言葉で表した農事歴である。
四季 |
二十四節気 |
七十二候(注1) |
旧暦 |
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冬 |
初冬 |
立冬 11月7日 |
山茶花が咲き始める |
霜月 |
大地が凍り始める |
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水仙の花が咲く |
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小雪11月22日 |
虹を見かけなくなる |
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北風が木の葉を払う |
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橘の実が黄色くなり始める |
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仲冬 |
大雪 12月7日 |
天地の気が塞がって冬に |
師走 |
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熊が冬眠を始める |
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鮭が川を上る |
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冬至12月23日 |
夏枯草が芽を出す |
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大鹿が角を落とす |
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雪の下で麦が芽を出す |
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晩冬 |
小寒 1月5日 |
芹が生育する |
睦月 |
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凍った泉が動き始める |
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雄の雉が鳴き始める |
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大寒 1月20日 |
蕗の薹が蕾を出す |
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沢に氷が厚く張り詰める |
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鶏が卵を産み始める |
注1)七十二候の表現を文語から常用語に
コラム 構造改革で日本沈没
2001年からの小泉内閣は、「構造改革」の名のもとに、「小さな政府」、「官から民へ」、「中央から地方へ」などのキャッチフレーズを唱え、既得権の排除や、規制緩和により、道路公団や郵政の民営化を断行した。さらに、水道民営化、中小企業つぶし、農協つぶし、種子法改悪などが進行している。
弊害として、国民生活の格差拡大、競争原理主義の台頭、社会保障での弱者切り捨て、自己責任論の蔓延、地方の衰退、などが起きている。
今、「構造改革」への批判が高まり、見直しの動きが出ている。
アオジ 撮影:鳥好閑人さん
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