巣籠虫戸を開く [詩・俳句・エッセー]
3月6日~3月10日は、七十二候の「巣籠虫戸を開く」で、二十四節気「啓蟄」の初候にあたる。
啓蟄やパンデミックを乗り越える
啓蟄や巣籠癖を卒業す
コラム 国力とは、国の供給能力である
経済財政政策の目指すところは、国の供給能力の増強であり、それによって国民を豊かにすることである。にもかかわらず、今だけ、金だけ、自分だけの新自由主義に汚染された為政者は、デフレを放置して30年間も日本の国力=供給能力を毀損してきた。大型港湾設備で後れを取り、中国・韓国に置いて行かれたのは、海運業界ではなく政府の責任である。
国民の年間の成果(GDP)の内容を見ると、総生産(付加価値)、総所得(分配)、総支出(需要)の三つであり、すべて同額である。これを三面等価の原則という。
一番目の国内総生産は、国民が生み出した付加価値の合計であり、付加価値を生み出す生産要素の保有高が潜在供給能力(=潜在GDP)である。
重要なことは、潜在供給能力を100%発揮すること、さらにそれを増強して潜在GDPを増やすことが政治の仕事である。
一方、GDPを支出面から見た国内総支出は、消費+企業投資+政府支出+貿易収支(輸出-輸入)の和で、=総需要である。
総需要が潜在供給能力を下回る需要不足のとき(デフレ時)は、政府支出を増やして民間の投資や消費を刺激しないと経済が沈滞する。日本はGDPの6%、額にして30兆円程度の需要不足を毎年抱えて苦しんできた。政府の積極財政が必要なゆえんである。
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