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桃初めて咲く [詩・俳句・エッセー]

 3月11日~3月15日は、七十二候の「桃初めて咲く」で、二十四節気「啓蟄」の次候にあたる。

床の間や桃の一枝にまかせたり

古民家を借景として桃の花

 

コラム 税は財源か?

 

租税には、所得税、法人税、資産課税(相続、贈与など)、物品税(タバコ、酒など)の国税と、住民税、事業税、固定資産税、不動産取引税などの地方税がある。

ここで税の機能を考えてみよう。

税の機能

説明

1財源調達

租税は、社会資本や公共サービスの財源に供される。しかし、多くの場合、歳出が先で、歳入は後になる。いわゆるスペンディングファーストである。

時間差を埋めるのは国債しかない。

2景気調整

所得税、法人税の累進課税は景気安定化装置として働く。また、好況時の消費税増税や、不況時の減税もスタビライザーである。

3所得再分配

所得税、法人税の累進課税と資産課税は、国民の所得格差緩和に役立つ。

4政策誘導

たばこ税は禁煙推進に、農業やベンチャー育成などのための補助金支給はマイナス課税となり産業保護育成に役立つ。

 国債は貨幣であり、貨幣は信用により創造されることは当ブログですでに述べてきた。だから政府は現金が手元になくても財政支出ができる。いわゆるスペンディングファーストである。

税の財源調達機能を絶対視して、財政健全化・PB黒字化・緊縮財政を目的化にしてしまうと、それは結果的に永遠に達成できない目標になってしまう。不況期の積極財政、好況期の緊縮財政という適切な経済財政政策によって、国民を豊かにしたご褒美に健全財政は達成される。

税は財源ではないという議論があるが、「税は財源か」の結論は、結果としてはイエスではあるが、財源漁りをして国民を苦しめると、健全財政が吹き飛び日本は没落する。


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