保守右派の論点検証⑥ 全体検証 [平和外交]
5回に分けて保守右派の論点を検証してきた。記事にしなかった論点も含めて、それぞれの政治課題について保守右派の思想と政策、その政策が実施された場合の社会的な影響や問題点を考察してみた。
国際的孤立を招く政策、無駄に敵を作る外交、女性差別を助長する政策は、絶対に避けなければならないと思う。詳細は下表を参照願いたい。
政治課題 |
保守右派の思想と政策 |
影響・問題点 |
皇室 |
天皇神格化、元首化、 行き過ぎた伝統固守 |
国際的孤立 |
憲法 |
押付け憲法をやめ自前憲法を切望、 憲法九条2項廃止 |
中国・韓国との外交不全 平和主義の看板よごし |
国防・軍事・ 安全保障 |
軍事優先で抑止力強化に固執、 日米同盟強化一辺倒、 中国を仮想敵とする外交、 集団的自衛権容認、 核武装の画策、武器輸出 |
軍拡競争の激化、 軍事費増大 無駄に敵を作る アジア外交不全 |
教育 |
国旗国歌の強制、愛国心の押付け、 「誇りの持てる歴史教科書」作り |
ナショナリズム蔓延 中国・韓国との外交不全 |
家族観 |
家族は互いに助け合え(家父長制復活)、同性婚禁止、夫婦同姓(夫婦別姓反対) |
女性差別 介護の家族負担化 |
アジア 外交・ 歴史認識 |
「アジアを開放した」など歴史を美化、名誉の回復に固執、東京裁判批判(A級戦犯はぬれぎぬ)、靖国参拝に拘泥、従軍慰安婦謝罪拒否 |
国際的孤立 アジア外交不全 |
国際化・ 国際貢献 |
国際主義より民族主義、 自衛隊の海外派兵合憲、移民禁止 |
民族主義、 排外主義の跋扈 |
人権 |
復古的国家主義 女性の社会進出にやや消極的 |
人権軽視、 日本の国際的評価の棄損 |
言論 |
不都合な言論の抑制、 メディア規制は必要 |
同調圧力、忖度、 上目遣いの社会 |
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