保守右派の論点検証⑦ 保守とリベラルの思考傾向 [平和外交]
保守右派の論点検証の最後に、保守とリベラルの思考傾向を比較考証してみよう。もちろん一般論で、100%ではない。
筆者はリベラルであるが、左翼ではないと自認している。保守右派の思考傾向には下表のような問題があると思う。
要約すると、保守右派の人々は、寛容でなく、嫌いなものは遠ざけ、頑固である。外交で成果は上げにくいのではないかと心配である。詳細は下表を参照してほしい。
思考のケース |
保守(特に右派) |
リベラル(左翼を含む) |
現状認識 |
現状認識に両者であまり差はない。例えば、中国の覇権的な海洋進出や、中国国内の人権侵害などには怒りを感じていが、その先の対応には大きな差がある |
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問題解決 |
当面の対策を考えて戦術を練る。 現状に合わせる。 |
目的志向で大局的に戦略を練る。 現状を変えようとする。 |
観察 |
自分の見たいようにものを見る |
見たくないものも見て対策する |
嫌いなものへの対応 |
遠ざける。許さない。 |
近づく。許そうと努力する。 壁を作らない。寄り添う気持ち。 |
性格 |
寛容でない。我慢がきかない。 内省的でない。欲張り。頑固。 |
寛容である。我慢強い。 内省的である。欲張らない。 |
認識・欲求 |
現実的である。認知欲求が強い。 |
自信家で、理想主義的である。 |
政権への対応 |
強い政権を好み、縋りつく |
覇権は好まず、お追従はしない |
良いところ |
正義感が強い(だが、正義がすべて真実ではない)。 |
自分の弱さを知っている。 |
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