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21世紀の外交戦略⑤ 日米同盟の見直し [平和外交]

 アジアの安全保障環境の現状については、前回のブログで、東アジアは軍拡競争の場になりつつあると述べた。この厳しい環境を劇的に変える外交戦略が、日米同盟の見直しである。

1. 日米同盟一辺倒は思考停止

 安倍首相は、「日米同盟は普遍的価値で結ばれた、ゆるぎない同盟である」と述べていて、他の選択肢や可能性については全く考えず、思考停止に陥っている。

 日本は、戦後70年のすべてのしがらみを脱ぎ捨て、頭を切り替えて、世界平和の新しい枠組み作りに取り掛かりたい。これぞ、21世紀の戦略外交の出発点である。

2. 対米独立のシナリオ

 筆者はアメリカが嫌いではない。日本から多くの収奪もしたが、恩恵も与えてくれた。相手がロシアならこうはいかなかったと思う。アメリカと決別するのではない。徐々に距離を置いて、遠い親戚のおじさんのような付き合いになるのが良い。 

トランプ氏が次期大統領に当選し、「アメリカ第一」の、孤立主義を唱えている。いずれ、日本に防衛費の倍増や、装備品の買い増しを迫ってくるであろう。

日本はこれを絶好のチャンスととらえ、機先を制して次のような、アメリカ従属をやめる外交政策を掲げてトランプ政権と交渉しよう。

   自主防衛を推進する(徐々にアメリカ依存をやめる)

   東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に日本も加入する(環太平洋経済連携協定・TPPは見送り)

③アジア連合構築の準備を開始する

「お願い」外交ばかりでは、トランプ流外交に付け込まれるだけである。

日本がアジアに根を張り、軍事に頼らずに、アジアの平和に貢献するという理想を熱く語れば、突破口は開かれると思う。嫌われる勇気を持ち、アメリカの要人にも働きかけて、理解者の輪を広げてゆきたい。 

3.日米同盟の見直しの成果

日本は明治以来、西欧にあこがれ、マネをしてそれなりの成果を上げてきた。アジアの国々を下に見て、アジアの盟主を夢に見て、結局は大失敗をした。そして、戦後は70年間アメリカ従属に甘んじてきた。

日本がアジアの一員として生きる決意をした途端、日本は歓迎され、アジアには平和がもたらされる。すなわち、日本は対米独立を果たし、中国は軍拡を抑制でき、北朝鮮は火遊びをしなくなるであろう。
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