習近平主席に告ぐ① 新安全保障観 [平和外交]
貴国は1996年に開催された「アセアン地域フォーラム」(ARF)において、「新安全保障観」という概念を提唱されました。この概念には、後に、「相互信頼」、「相互利益」、「平等」、「協業」という立派な理念が付与され、アジアの安全保障協力の枠組みとして期待されてきました。
その後、2014年のアジア信頼醸成措置会議(CICS)で、習近平国家主席は、「新安全保障観」を念頭において、「アジアの人民には相互協力を強化することにより、アジアの平和・安定を実現するだけの能力も知恵も備わっている」と述べました。
筆者は、この「新安全保障観」をアジアのおける多国間安全保障のシステムとして、実効性のあるものにするのが、アジアの平和にとって喫緊の課題であると考えています。21世紀外交戦略を構想するとき、安全保障にとっては、抑止より安心供与が何倍も大事です。(2016年7月の当ブログ「中国国民に告ぐ」参照)
平和を愛する日本人として、習近平国家主席に、アジアの安全保障について、下記の通り、いくつか提言したいと思います。同時に、日本国内において、安倍晋三首相に対して同様の提言をし、日中双方の信頼醸成の雰囲気づくりに努力します。(2016年6月の当ブログ「安倍晋三総理に注文する」参照)
<<習近平国家主席に告ぐ>> 提言内容の詳細は後続記事参照。
1.覇権主義の自制
覇権的勢力拡張主義は自制してください。結局、高くつくことになります。
2.国民感情の制御
国民のナショナリズムを煽ったり、それを利用したりしないでください。後戻りできなくなる恐れがあります。
3.多国間安全保障
アジア多国間安全保障の協議の場に、安倍晋三首相を誘い込んでください。日本が対米従属外交を脱却するきっかけになります。
コメント 0