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習近平主席に告ぐ⑨ 民主化への道 Ⅴ  [平和外交]

 習近平国家主席に対し、貴国の民主化への道程について、提言の続きを述べます。

6.健全な公民社会を育成してください

公民社会(日本語の市民社会と同義)とは、自由平等な個人が自立して対等な関係を構成する社会です。通常は、市民革命により、封建的な身分制を打破して成立する場合が多いと言われています。

貴国では、20112月の、共産党一党独裁を打破し、民主化を求める、いわゆる、ジャスミン革命が弾圧により、とん挫した経緯があります。

いまでも、政府の「維穏」と人民の「維権」の争いが続いています。維穏とは、政府が共産党独裁と既得権益を巧妙に守ること。維権とは、人民の「維持擁護合法権益」、すなわち、共産党支配に立ち向かうのでなく、合法的に権利を守る運動のことです。

人権尊重の立派な憲法を持ちながら、前文の「共産党の領導のもと・・・」の文言により、憲政は全く行われていません。法があるのに守られない、正義がない、国民がすっかり諦めてしまっている社会は健全ではありません。「近代国家は市民社会に依存しているとき、健全に機能する」と言った先人の言葉は本当だと思います。

健全な「公民社会」育成の処方箋は下記のとおりと考えています。


  情報公開、報道に自由、言論の自由の徹底
  所得格差、身分格差の解消
  選挙制度改革による政治参加の推進
  法治主義と三権分立の徹底
  地方分権の推進
 民主化への道の最初のブログで、近代国家の目標は国民の幸福の最大化であると述べました。上記処方箋の一つ一つが、公民社会の育成→国民の幸福の最大化につながるのだと思います。革命を待たずに公民社会を実現するのは、習近平国家主席の決断にかかっていると思います。

コラム 市民社会と市民革命

 市民社会は市民革命によって成立した。17世紀のイギリス革命、18世紀のアメリカ独立革命、フランス革命が代表例である。

市民革命により、封建的な身分制や領主制、ギルドなどが撤廃されて、人々の自由、平等などの基本的人権が保障され、主権在民が確立された。

近代市民たちは自由、平等な立場で商品交換関係を取り結び、主権の担い手として国政に参加するようになった。

 日本の場合、明治維新の際も市民革命は興らず、敗戦を待って市民社会が成立した。
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