コロナ後、日本再興⑬ 世界共同体の総まとめ(現世の闇) [コロナ後の日本再興戦略]
共同体の創設にあたって、世界政府や地域連合の在り方を述べてきた。今回は、総まとめとして、現在の世界が抱えている問題の闇の部分を取り上げてみよう。世界政府のあるべき姿が見えてくるのではないだろうか。下図「 現世の闇 連関図 」参照
1.地域紛争の多発と難民流出
核兵器等の発達で、大国同士の戦争はできない時代だが、代理戦争などの地域紛争は後を絶たない。これらが、難民流出の原因となって、今、「現世の闇」を生み出している。
難民高等弁務官事務所の発表によると、難民の累計は6800万人を超えて増え続けており、しかも半数が子供だという。
2.大国の横暴による貧困層の増大と社会の分断
冷戦終結後、米一極支配が続き、ネオコン主導のグローバリズムが世界を席巻し、まさに、「今だけ、カネだけ、自分だけ」の世界になっている。また、石油利権や機軸通貨ドル防衛をめぐって様々な策謀が行われ、社会の分断を生み出している。トランプ大統領の思い付きツイッター外交も世界の不安定要因となっている。
3.新冷戦とブロック経済化の恐れ
「社会主義現代化強国」を目指す中国の大国化に危機感を持った米国が、不公正貿易や技術覇権をめぐって貿易戦争を仕掛けている。まさに新冷戦の勃発である。中国主導の「一帯一路」に参加する国々と、米国に追随する国々の間で、ブロック経済化が進み、90年前の世界大不況の再来となる恐れがある。
4.軍拡競争と悪魔の兵器
小型核兵器、極超音速ミサイル、宇宙兵器などの開発競争が活発で、地球の破滅が危惧される。
5.フェイク・プロパガンダ
通信技術の進歩があだになり、悪宣伝、盗聴、謀略など、悪事の歯止めが効かなくなっている。
6.衰退する日本
政府と財務省の誤った経済財政政策のおかげで、日本は失われた30年とも言われる長期低迷に陥っている。正しい政策で緊縮財政の呪縛を脱していれば、日本のGDPは今の3倍になっていたはずである。折角の日本の潜在能力が活かされていないのは残念である。
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