菅政権は大丈夫か [政治・社会]
菅義偉政権が誕生した。政策は、安倍政権の政策を引き継ぐという。しかし、発言を聞いていると、安倍政権の悪いところをさらに悪化させるのではないかと危惧している。
そこで、何回かに分けて、心配の中身を述べてみよう。
1.経済財政政策の失敗の惨状
経済成長をさせて、国民を豊かにするのが政府の仕事である。ところが、平成元年から30年間、消費税を段階的に10%まで引き上げて、国民を貧しくし、経済格差の拡大を招いてきた。
世界で唯一、経済成長ゼロの国になった(図1)。今や、日本の名目GDPは中国の37%(最新2018年)、一人当たりGDPで韓国にも抜かれてしまった。これは少子高齢化が原因ではない。政府の政策の過誤であり、不作為である。
結果は明白。国際金融資本の代理人に操られて、新自由主義路線を推進した結果、儲かるのは高額配当を得る株主と、内部留保をため込む大企業のみで、長時間労働に苦しむ労働者の実質賃金は低下するばかりである(図2)。
菅内閣は、この事実を認め、国民に謝罪するところから出発すべきである。
2.原因は、緊縮財政政策(後述)
3.正しい財政金融政策(後述)
メジロ 撮影:鳥好閑人さん
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