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人生の意味とは何か⑮ 親鸞の教え [哲学]

 親鸞は1173年に生まれ、鎌倉時代初期に活躍した浄土真宗の宗祖。法然上人を師とし、浄土往生を説いた。比叡山延暦寺で20年間厳しい修業を積んだ。29歳の時叡山を降り、法然の専修念仏の教えを知り、入門した。

1207年、35歳の時、後鳥羽上皇の怒りに触れ、法然、親鸞を含む7名が流罪に処せられた。親鸞は越後の国(新潟県)に配流された。5年後の1211年に赦免され、1214年から東国(関東)で20年間布教活動を行い、63歳で京都に戻った。1262年に89才で入滅。

親鸞は90年の生涯をかけて、「阿弥陀如来の本願」を説いた。
阿弥陀如来とは、仏教を説かれたお釈迦様に崇められた仏様で、
大宇宙の創造主のようなお方である。

本願は、阿弥陀如来が本当に願っていた御心ということになる。
親鸞が開いた浄土真宗の教えの中心は、
「平生業成」(へいぜいごうじょう)である。
生きている今、人生の目的すなわち「絶対の幸福」を
達成することができ、人は救われるという意味である。

煩悩を持ったまま、そして、いま生きているうちに、
念仏や瞑想を実践することで、
心がガラッと変わる悟りの瞬間を持てるというのだ。
「人間に生まれてよかった。
この「絶対の幸福」になるための人生だった」と
心から喜べるよう導くのが親鸞聖人の教えである。

生きている今、「絶対の幸福」を達成するための親鸞の教えに、
「人生を拓く五つの覚悟」がある。
●自分の人生は大いなる何かに導かれているとの信念・信仰を持つ
●覚悟を定める解釈力(想像力)を持つ
●人生の問題は自分に原因がある、エゴを捨てる
●知恵と慈悲の心を持った「自分」を育てる
●逆境を越える英知は与えられるという信念を持つ

人の煩悩は一生消えない。
名誉欲(人の上に立ちたい)、慢(人を見下げる)、
怒り、愚痴(勝るを妬む)が代表である。
無明の闇(煩悩にとらわれた心)を
無碍の光明(絶対の幸福)へ導き、いざ臨終のとき、
悔恨と畏れを抱かずに済むように、
念仏あるいわ瞑想に力を入れて、今をしっかり生きたいものだ。

鳥26パンダガモ.jpg 

パンダガモ 撮影:鳥好閑人


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