戦争責任㉞ 原爆投下 [戦争責任]
● 原爆投下
1945年8月6日午前8時15分、世界で初めて原子爆弾が広島に落とされた。次いで、8月9日午前11時2分長崎市上空で原爆がさく裂した。
2発の原爆による死亡者数は、2019年8月時点で、広島31万9000人、長崎18万3000人で合わせると50万人を超える。
〇 アメリカが主張する「原爆を落とした理由」
本土決戦になれば多くのアメリカ兵に犠牲者が出る。戦争を早く終わらせるために原爆投下が必要だと主張する。
しかし、日本は広島長崎のほかにも、100を超える都市が無差別爆撃にさらされており、戦争を続ける力は残っていなかった。アメリカの軍人の中にも「原爆を落とさなくても日本は降伏していた」と考える人も多くいた。
〇日本はなぜ原爆を落とされる前に降伏しなかったか。
連合国は「無条件降伏」を求めた。日本は天皇制を維持する「国体護持」の条件を付けて降伏したかった。天皇が戦犯として裁かれたり、天皇制が廃止されたりするのを防ぐためである。
しかし、トルーマン大統領はそれを受け入れなかった。
出来事・事件 (太平洋戦争を敗戦に導いた事) |
責任度 % |
重要度% |
責任評価点(責任度X重要度÷100) |
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日本 |
相手 |
日 |
中 |
鮮 |
米 |
露 |
英 |
独 |
他 |
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● 原爆投下 |
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100 |
100 |
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100 |
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▲筆者のコメント
①アメリカのトルーマン大統領は、人道上許されない大量無差別虐殺をやった。
➁降服が遅れたのは、ソ連の斡旋にバカみたいな期待を抱いたからである。日ソ中立条約を結んでいたソ連は、そのときすでに日本を一蹴して満州を分捕ろうと狙っていた。スターリンは腹の中で笑っていたに違いない。悔しい。
③広島で被爆し最近亡くなった坪井直さんの証言によると、トラックで救助に来た軍人が「乗れるのは若い男性だけ。その他の者は後回し」と叫んだという。戦争家の罪深さに慄然とする。
モズ 撮影:鳥好閑人さん
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