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武器輸出で中国包囲網? [平和外交]

 安倍政権は、20144月、武器輸出を原則禁止している「武器輸出三原則」の代わりに、一定の条件を満たせば、武器輸出を認める方針を閣議決定した。その後、アジア各国に武器と周辺技術を提供することで、安全保障関係の強化を図っている。

念頭に置いているのは中国である。中国は、南シナ海を経て地中海に至る、1万キロに及ぶ海上交通ルートを、「海のシルクロード」あるいは「真珠の首飾り」と呼んで、開発に取り組んでいる。(当ブログ・中国の「一帯一路構想」参照)

安倍政権はこれにくさびを打つように、沿岸国に武器の提供を進めている。

まず南シナ海の南沙諸島の領有をめぐって中国と対立しているフィリピンには、海上自衛隊の練習機TC90を5機前後、貸与する方針を決めた。インドネシアやベトナムには巡視船の供与、インドには海自の救難飛行艇US2の輸出交渉を進めている。

 周辺各国の自衛力強化を支援することが悪いわけではないが、日本が中国包囲網の中核にみえるような外交は避けるべきである。抑止力強化より、共同体創設などの安心供与政策を早急に進めてほしい。


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