将来不安の解消のため所得倍増計画を [詩・俳句・エッセー]
10月23日のラジオ「マイあさ」に白井さゆり慶大教授が「日米インフレの行方と金融政策」について話していた。日本のインフレ率は8月の3.3%から9月には2.7%になった。2.7%の8割は輸入価格の高騰によるもの。需要牽引型のインフレ率は0.5%程度で国の目標2%には及ばない。少子高齢化が進む日本では強い需要は望めないので、インフレ目標2%に固執せず、0.5~2.5%のように幅を持たせたらどうかと提案していた。
筆者の意見:
① 安易なあきらめ:簡単に2%目標をあきらめてよいのだろうか。政府に提言できる立場の専門家にしては情けない。
② 将来不安の解消:需要が弱いのは国民が将来不安を感じているからである。経済が継続的に成長する社会を作るのは政府の責任であり、政府にしかできない仕事である。
③ 需要の創造:技術投資、災害対応投資など需要の種はいくらでもある。
好況になるまで、政府が財政支出で需給ギャップを埋める需要喚起策を施すべきで、今こそ所得倍増計画が必要。
④ 地球環境保護:経済成長が続くとCO2の排出などの環境問題が発生するが、成長の余禄で環境保護の投資をすれば良い。
俳句 題: 秋澄む
江の島の展望灯台秋澄めり
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