安倍晋三首相に注文する [平和外交]
第二次安倍内閣における安倍晋三首相の外交努力を、筆者は高く評価している。世界各国への訪問外交は見事で、ご体が心配になるくらいである。しかし、惜しむらくは、東アジア外交が遅滞していることである。
そこで、たくさんの中から5点に絞って、安倍首相に注文したい。詳細は後続記事で述べる。
1. 南シナ海問題に対応するための対中国外交を進めてください
中国の覇権主義的海洋進出は迷惑で、アジアに大変な緊張をもたらしている。日本はアメリカに従属した力の外交でなく、アジアに正面から向き合う新機軸の外交を進めてほしい。
2. 日米同盟強化一辺倒の対米外交を見直してください。
日本は大国となった中国を仮想敵と定め、日米同盟強化で対抗しようとしている。アメリカに縋りつくのではなく、距離を置いて、遠くの親戚のおじさんのような関係に、徐々に変えていってください。
3. 国連改革を先頭に立って進めてください。
国連は常任理事国の拒否権によって、機能不全に陥っている。国連が世界平和の中枢機能を担えるような組織構造改革に向けて、日本はリーダーシップを発揮してください。
4. 歴史修正主義的な言論は封印してください
祖父・岸信介元首相を平和に対する罪で裁いた東京裁判を批判するなどで、アジアの人々から警戒感や不快感を持たれている。ナショナリズムをあおるような言動は抑制してください。
5. 靖国神社に代わる国立追悼施設を作ってください
安倍総理は、2013年12月に靖国神社に参拝して世界中から総スカンを食った。参拝は日本の伝統文化で内政問題だというが世界には通用しない。誰でも心おきなく参拝できる追悼施設を作って下さい。
安倍晋三首相は、歴代総理の中でも抜きんでた名宰相になる能力があり、日本を変えてくれると期待している。
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