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南シナ海問題について、中国国民に告ぐ [平和外交]

 筆者は貴国が大好きな、平和を愛する日本人で、東アジアで永続的な友好関係が構築されることを願っています。

 貴国は南シナ海で領有権を主張し、岩礁を埋め立てて軍事施設を建設し、軍事力で領有権を守ろうとしています。最近、フィリッピンの訴えを受けて、常設仲裁裁判所が貴国のいわゆる「九段線」に基づく過剰な歴史的権利を否定する判決を出しました。貴国はどこへ向かおうとしているのでしょうか。世界の多くの国がこの判決を支持し、貴国の対応を見守っています。

 

南シナ海問題を根本的に解決するために、筆者は次の通り提案します。

 南シナ海の「シーレーンの確保」は、アジアの多くの国にとっても死活問題であり、相互利益にかかわる重要テーマです。船舶や航空機の安全な航行のために、港湾や飛行場は有用です。

そこで、南シナ海をアジアのグローバル・コモンズと位置付け、周辺諸国の共有地として、資源や便益を共用するのです。「南シナ海シーレーン基金」を作って、各国に応分の出資を求めるのです。貴国がすでに支出した費用の一部を肩代わりすることになります。日本は航行の自由以外の権利は主張せず、海域の平和増進のための支援を惜しみません。

このような提案を快く受け入れるのが、大国となった貴国の未来志向のふるまいではないでしょうか。

 

提案理由は下記のとおりです。貴国の国民の皆さんの声が、政府と軍に伝わることを願っています。

1. 領有権の主張には正当性がない

南シナ海における貴国の行為は判決が示すように正当性がありません。貴国が14億人近い国民を養うために様々な施策を講ずるにはよいが、国際ルールを無視するのは貴国のためになりません。

2. 周辺国への配慮が足りない

「みんなの物は自分のもの、自分のものは自分のもの」というような行き方は正義にかなうでしょうか。威嚇と札束で他国を従わせるやり方は穏当ではありません。貴国は正義を大事にする人々が住んでいる国と信じています。

3. 戦前の日本の轍を踏んでいる

日本は1930年代に、時代の空気に流されて帝国主義的行動に走りました。世界の圧力に抵抗し、見えを切って当時の国際連盟を脱退して、戦争から敗戦への道を進みました。いまは帝国主義の時代ではありません。貴国は日本の轍を踏まないでください。

 

本稿は安倍首相に注文したいことの第一の記事「南シナ海問題への対中国平和外交」の続編として投稿しました。中国の人々に伝える方法を検討しています。


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