閣僚の歴史認識にかかわる言動を管理してください [平和外交]
安倍首相は、第3次安倍改造内閣の防衛大臣に、元政調会長の稲田朋美氏を起用した。稲田氏は自民党の最右派で、安倍首相にとっては自分の本音をズバズバ言ってくれる僚友である。終戦記念日には必ず靖国神社に参拝し、日本が核保有を検討すべきだと発言したこともある。
こうした言動が、中国、韓国を刺激し、関係を悪化させないか、政府与党内からも不安視する声が出ている。米国務省トナー副報道官は、稲田氏の防衛大臣起用を受けて、「米国は歴史問題には癒しと和解を促進するアプローチが重要だと強調し続ける」と述べて、自制を促している。
筆者は、稲田氏の防衛大臣起用は、近隣外交をさらに難しくするのではないかと危惧している。右派の人々から自分たちのエースをけなすなという声が聞こえてきそうだが、稲田防衛大臣はなぜそんな狭い道を突き進もうとしているのか、もっと広い道を見つけて進んでほしいといいたい。安倍首相には、ご自身も含めて閣僚の歴史認識にかかわる言動を、しっかり管理していただきたい。
安倍首相に注文したいことの第四の記事の続きとして、その補足を述べた。
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