消費税の破壊的な影響 [詩・俳句・エッセー]
この図は、国際通貨基金(IMF)が2023年10月に、日本の実質経済成長率のデータをまとめて発表したものである。失われた30年が一目でわかる。
この表は、消費税増税の軌跡とその破壊的な影響について筆者が作成したものである。失われた30年の原因がわかる。
西暦 年 |
実質成長率% |
消費税の軌跡 |
消費税増税の破壊的な影響 |
1989 |
4.86 |
4月1日 3% |
竹下登内閣の末期に消費税3%が新しく導入されたが、日本がまだ元気だったので影響は軽微だった。 |
1990 |
4.89 |
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1996 |
3.13 |
4月1日 5% |
橋本龍太郎内閣が1月に誕生して、4月に消費税を5%に増税した。バブルが崩壊して不良債権が積み上がった中で、増税は致命的であった。結果、マイナス成長が続き失われた30年が始まった。 |
1997 |
0.98 |
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1998 |
マイナス1.27 |
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1999 |
マイナス0.33 |
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2013 |
2.01 |
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2012年12月に成立した安倍晋三第二次内閣で、アベノミクスを宣言し当初は好調であったが、増税を甘く見て14年に8%にしてからすっかりダメになった。 |
2014 |
0.30 |
4月1日 8% |
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2015 |
1.56 |
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2016 |
0.75 |
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2018 |
0.64 |
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安倍総理は、財務省の増税要求に、2度にわたり抵抗したが抗しきれず、19年10月に10%増税をし、日本を壊した。 |
2019 |
マイナス0.40 |
10月1日 10% |
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2020 |
マイナス4.24 |
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筆者の意見:
① 財務省は財務真理教に罹患し財政均衡至上主義に陥っており、デフレの病理を甘く見ている。
➁デフレ期に緊縮財政をやって、世界で唯一経済成長しない国、格差が拡大し犯罪が多発する国を作ってしまった。
③デフレ期には国債を財源にして機動的な財政運営をすべきである。唯一気を付けることは、過度のインフレにならぬよう管理することである。
俳句 題: 狸
子宝の狸の一家は隣組
狸の子電車の音は子守唄
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