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腐った草が蛍になる [詩・俳句・エッセー]

 6月11日~15日は、七十二候の「腐った草が蛍になる」。 蛍は、卵、幼虫、さなぎから成虫になってやさしい光を放つ完全変態昆虫である。蛍の中でも、ゲンジ蛍は日本にしかいない貴重な蛍である。

蛍狩闇の深さに身を置けり

天地の闇を切り裂く蛍の火

やごからのもの今燃やす蛍の火

 新月の深い闇夜の蛍狩りは素晴らしい。雄が草むらの雌を求めてスイーと飛ぶ姿は本当に神秘的である。

コラム 悪魔の財政健全化

 6月発表の骨太の方針で、「財政健全化」の旗は降ろさないと決まった。為政者はありもしない通貨の信認とやらにとらわれて、「緊縮脳」から抜け出せないでいる。「財政健全化」依存症の政治家は、まさに、山本七平著「空気の研究」のモデルだ。

 財政健全化(PB黒字化)を政治目標にしてしまうと、日本は永久に経済成長することができない。経済成長すれば問題にもならない、格差や人口減少などに苦しみ続けることになる。

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       ノビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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梅の実 [詩・俳句・エッセー]

6月16日~20日は、七十二候の「梅の実が熟す」。 梅の実は、入梅の頃収穫の適期になる。品種は、白加賀、豊後、南高などが有名で、梅干しや梅酒づくりが楽しみだ。

梅の実の紅の尻揃ひをり

 「梅」や「紅梅」は、梅の花の意味で、春の季語。「青梅」、「梅の実」、「実梅」、「梅干し」などは夏の季語である。梅の実の赤いお尻は美しい。

コラム悪いインフレ

コロナや戦争による資源不足を原因とする悪いインフレ( #スタグフレーション )を克服する方法はある。代替資源への開発投資、生産性向上投資、減税による物価高緩和である。

 悪いインフレを免罪符にして、緊縮財政を正当化し、25年以上のデフレを放置して日本を衰退させた政治家の責任をうやむやにしてはならない。

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          エゾビタキ  撮影:鳥好閑人さん

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あやめの花が咲く [詩・俳句・エッセー]

 6月21日~25日は、七十二候の「あやめの花が咲く」である。

アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草で、薬効がある。アヤメと燕子花(かきつばた)、花菖蒲は同じ仲間で、最も豪華な花菖蒲は、花の付け根が黄色なので見分けがつく。

ちなみに、菖蒲湯に使う菖蒲は、アヤメ科の植物とは異なる。

蟻たちも敬意を払う花菖蒲

究極のファッションモデルや花菖蒲

咲き競ふいずれかあやめ燕子花

コラム 黒田日銀総裁の発言

黒田日銀総裁が、「家計の値上げ許容度も高まっている」と発言し、国民の反発に驚いて前言を撤回した。

ただ、金融政策の独り相撲の限界を悟り、財政政策発動の必要性に初めて言及したのはよかった。日本の経済を動かすには、財務省や官邸に忖度している場合ではない。

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   ホホジロハクセキレイ 撮影:鳥好閑人さん


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半夏生 [詩・俳句・エッセー]

 夏至から10日目の7月2日~5日は、七十二候の「半夏生」である。半夏生は烏柄杓(俗名:蛇のおっかさん)のこと。なお、半夏生は片白草を指すとの説もある。


戦して塗炭の民や半夏生


戦にて塗炭に堕つる半夏生


 ウクライナ戦争による国民の苦しみから、あの面妖なカラスビシャクを想像してしまった。


コラム 「財政健全化の旗は掲げ続ける」という岸田首相


 黒田日銀総裁は岸田首相との会談で、「急速な円安は企業のとっても好ましくない。政府と連携して対処したい」と暗に積極財政を勧める発言をした。これに対し、「財政健全化」にとらわれた岸田首相は返事をしなかった。先が思いやられる。


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           オニアジサシ 撮影:鳥好閑人さん


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温風至る [詩・俳句・エッセー]

7月7日~12日は、七十二候の「温風至る」。暖かい南風が吹いてくる時期という意味である。その風を別に白南風(しろはえ)とも呼ぶ。この時期によく入道雲・雲の峰が現れる。


雲の峰人は死ぬから生きられる


 入道雲の勢いのある形を見ると、人には生きる力があるが、それは死んだ人との輪廻転生があってのことではないかと思う。


コラム インベスト・イン 岸田


 岸田首相は、5月、ロンドンで「インベスト・イン岸田」と叫んだ。岸田を信用して日本に投資してほしいという。途上国ではあるまいし金の無心は無用である。首相がやるべきことは、貨幣観を正し、積極財政に打って出て、日本を豊かにすることだ。


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               ダイセン 撮影:鳥好閑人さん


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蓮の花 [詩・俳句・エッセー]

7月13日~18日は、七十二候の「蓮の花が咲き始める」。ハスの花言葉は「清らかな心」。仏教では極楽浄土に咲く花として慈しまれてきた。

ハスによく似た睡蓮は水面に接して花を咲かせるので区別される。

ご先祖のおもたせなりや古代蓮

コラム 消費税廃止

日本は25年間、失政によって世界で唯一経済成長ゼロの国になった。成長すれば格差や、社会保障の財源問題などは霧消する。

 成長を取り戻す最重要政策は消費税廃止である。GDP60%を占め、景気のエンジンである消費に罰金をかけていては成長するはずがない。経済成長なくして財政再建はない.

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        オオカラモズ 撮影:鳥好閑人さん

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桐の花 [詩・俳句・エッセー]

7月23日~28日は、七十二候の「桐の花が蕾をつける」。桐の花は「神様の花」、「神聖な花」といわれるくらい高貴な花で、花言葉は「高尚」である。500円硬貨デザインにも使われている。

桐の産地としては岩手県の南部桐、福島の会津桐が有名である。

里山の主なりけり桐の花

遠くから思ふ故郷桐の花

コラム 「身を切る改革」

日本維新の会は、「身を切る改革」を公約にして勢力を伸ばしてきたが、まやかしである。「身を切る改革」は、小泉内閣の「構造改革」、「小さい政府」に悪乗りしたもので、30年にわたる日本のデフレと衰退の元凶となった。

 正解は、政府による積極財政支出と、人材・技術・インフラへの長期投資である。

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          イソヒヨドリ 撮影:鳥好閑人さん


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大暑 [詩・俳句・エッセー]

7月24日から8月7日までの15日間は、二十四節気の「大暑」。一年で一番暑い日が続く。


こめかみに貼る梅干や大暑過ぐ


 暑い日が続くと頭がもやもやして、こめかみに梅干しを張ったことを思いだした。


子らの待つ流しソーメン農休日


 大暑の季節には、納涼行事が似合う。


コラム 日本維新の会の「改革」


人はなぜ「改革という言葉」に騙されるのか。改革でコストを減らし、儲けを外国の業者に差し出すのが良いはずがない。


コストは、本来、国内の「国民の所得」になるはずのものである。日本維新の会には早く気付いてほしい。


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              ツツドリ 撮影:鳥好閑人さん


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大雨が降る [詩・俳句・エッセー]

 8月3日~7日は、七十二候の「大雨が降る」。よく現れる線状降水帯は、積乱雲が帯状に連なってできていて、その大きさは50200kmにもなる。


難儀する小川のメダカ大夕立


夕立は夏の午後によく降るにわか雨で、短時間に川が泥水であふれることがある。川の生き物が濁流をどう遣り過ごすのか心配だ。


老鶯に心預けて山路かな


うぐいすは春の季語だが、老鶯は夏に季語。上手になった鶯の鳴き声を聞きながらの山歩きは心地よい。


コラム 聖域なき構造改革


聖域なき構造改革とは何か。行政改革、公務員制度改革、規制改革などなど、改革の氾濫である。中身は、人員削減、予算削減、公共サービスの削減など、緊縮政策と新自由主義政策ばかり。


改革はインフレ時には有効だが、デフレ時に改革しても経済成長にはつながらない。


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          タカブシギ 撮影:鳥好閑人さん


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涼風が立ち始める [詩・俳句・エッセー]

8月8日~12日は、七十二候の「涼風が立ち始める」で、立秋の初侯にあたる。ところが、矛盾したことに、「涼風」、「涼し」は夏の季語になっていて、晩夏の暑さの中でふと涼しい風を感じる意味である。8月8日前後は、夏と秋が入り混じって、一線を画せないのだと思う。 


秋立つや茗荷の花のひかり満つ


 ● 秋の二十四節気と七十二候


「秋」の季節を表わす時候は下表のようになっている。二十四節気は半月毎、七十二候は5日毎に決められている。これらは四季の変化を美しい言葉で表した農事歴である。 


四季

二十四節気

七十二候(注1)

旧暦

初秋

立秋 8月8日

涼風が立ち始める

葉月

蜩が鳴き始める

深い霧が立ち込める

処暑 8月23日

綿を包むがくが開く

ようやく暑さが鎮まる

稲が実る

仲秋

白露 9月8日

草露が白く光る

長月

鶺鴒が鳴き始める

燕が南へ帰ってゆく

秋分 9月23日

雷が鳴り響かなくなる

虫が土中の穴をふさぐ

田の水を干し始める

晩秋

寒露 10月8日

雁が飛来し始める

神無月

菊の花が咲く

蟋蟀が戸の辺りで鳴く

霜降10月23日

霜が降り始める

小雨がしとしと降る

もみじや蔦が黄葉する


             1七十二候の表現を文語から常用語に直した


コラム NHK党の存在理由はない


NHK党は、「年金受給者のNHK受信料無償化」と、スクランブル放送の実現を公約とし、しかも「NHKをぶっ潰す」と公言している。


NHKは公共的報道機関として、国民に代わって、政府の権力を監視し、暴走を止める役割を担っている。新聞購読料と同様、受信料は国民からの委託料である。


したがって、受信料無償化や選択的受信制度は筋違いで、NHK党の存在理由はないと思う。


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              ヒヨドリ 撮影:鳥好閑人さん


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蜩が鳴き始める [詩・俳句・エッセー]

 8月13日~17日は、七十二候の「蜩が鳴き始める」。ひぐらしは夕暮れ時に「カナカナ」と、もの悲しい声でなく蝉で、絶滅が危惧されている。

蜩や夕日をまとう座禅堂

木漏れ日の雑木林にかなかなかな

ひぐらしは座禅堂や雑木林がよく似合うと思う。

コラム 日本の公務員比率は最低

公務員たたきが激しい時期があった。地方公務員も含めて過剰で無駄だという。本当だろうか?公務員比率は中国45%、米国27%、ドイツ21%、日本11%。災害時には国民の命を守る存在を邪見にすべきではない。

小さい政府志向と、貨幣プール論に立つと、公務員も忌むべきコストに見えるのだろうが、公務員の給料はGDPを増やす要素である。

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        ヒヨドリ 撮影:鳥好閑人さん


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深い霧が立ち込める [詩・俳句・エッセー]

 8月18日~22日は、七十二候の「深い霧が立ち込める」で、二十四節気「立秋」の末侯にあたる。

霞は春の季語だが、霧は秋の季語。朝霧、夕霧、夜霧、狭霧、濃霧など詩的な言葉が多い。

草の戸やぽつりと一軒霧の中

霧晴れて見目麗しき摩崖仏

ぽつりと一軒や見目麗しきは、手垢のついた言い回しで少し気が引ける。

コラム 貨幣観の是正が日本を救う

国民の9割以上が貨幣観を間違えている。現代の貨幣発行は有限の貯蓄のプールから借りて発行するのではなく、無から信用創造している。

国債発行は、政府の貨幣発行であって、国の借金でも次世代へのツケでもない。企業や家計の借金と違って、返す必要はなく借換えでよい。だから政府は財政破たんしない。積極財政で日本を救おう。

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          イスカ 撮影:鳥好閑人さん


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ようやく暑さが鎮まる [詩・俳句・エッセー]

8月28日~9月2日は、七十二候の「ようやく暑さが鎮まる」で、二十四節気「処暑」の次候にあたる。暑さが和らいで、赤とんぼが飛び交う季節である。



とんぼ舞ふみな丁度よい距離とって



露の世を抜けて青空赤とんぼ



「赤とんぼ」は赤いトンボの総称で、一般名詞である。秋に目にする赤いトンボの代表は「アキアカネ」と呼び、雄が成熟して真っ赤になる。



コラム 元首相暗殺に思う



 安倍元首相が暗殺された。犯人は旧統一教会に恨みを抱く山上容疑者である。山上は氷河期世代で、その上母親の献金で困窮に陥っていた。山上のような社会的弱者は将来を悲観し、自殺かテロの予備軍になっている。



自己責任第一の日本の政治家は困窮者を救う意思がない。自殺とテロが頻発する社会の到来だ。それは昭和テロ時代(1930年前後)の再来である。


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            コウライアイサ 撮影:鳥好閑人さん

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稲が実る [詩・俳句・エッセー]

9月3日~9月7日は、七十二候の「稲が実る」で、二十四節気「処暑」の末候にあたる。

里山の案山子が見ている稲の花

 

水田があり、案山子がある風景は日本の原風景である。

 

コラム カルト規制はフランスに学べ

 安倍元首相の暗殺を契機に、旧統一教会のようなカルト集団に対する批判が続いている。
 政府は、国民の命と生活を守り、幸福を増進するのが仕事であり、カルト集団の悪質な勧誘や法外な金銭の要求などに対し、規制する必要がある。
 日本も、ランスの法律を参考に、カルト規制法を作り、体制を整備してほしい。

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           カワアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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草露が白く光る [詩・俳句・エッセー]

 9月8日~9月12日は、七十二候の「草露が白く光る」で、二十四節気「白露」の初候にあたる。

菜園の夜が育てる芋の露

 里芋の露は愛らしい。芋の露といえば、飯田蛇笏の「芋の露連山影を正しうす」が有名。

コラム 安倍元首相の国葬に思う

安倍元首相の国葬に反対する国民が多い。国葬の賛否にはいろいろの考えがあるが、国民に弔意を強制しない限り、筆者はどちらでもよい。ここで2点指摘しておきたい。

  安倍元首相は、就任中、財務省に押されて消費税増税などの緊縮財政をやったが、退任後は積極財政派のかなめの存在になった。安倍さんの不在で日本復活が遠のいたと思う。日本は現在米国の属国だが、中国からも属国にされる日が来る。

➁国葬のための政府の支出は、民間の所得であって無駄金ではない。

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        ウミアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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燕が南へ帰ってゆく [詩・俳句・エッセー]

 9月18日~9月22日は、七十二候の「燕が南へ帰ってゆく」で、二十四節気「白露」の末候にあたる。

電線に連なる秋のつばめかな

秋燕南へ帰る日教えてよ

 燕が並んで「ぴちぴち」としゃべっているのを目撃することがある。南へ帰る日を相談しているのだろうか。

コラム 子供は国の宝

 隣に越してきた家族が子供を二人連れて挨拶に来た。うるさいかもと恐縮する親御さんに「子供は国の宝」と返した。

 自民党は「家族は互いに助け合わなければならない」という立場だ。自己責任第一を押し付け、国が責任を放棄する風潮に失望している。

誤った貨幣観を正し、ありもしない財源問題にとらわれず、「国が子供を育てる」政策に転換してもらいたい。

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     メボソムシクイ 撮影:鳥好閑人さん


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虫が土中の穴をふさぐ [詩・俳句・エッセー]

 9月28日~10月2日は、七十二候の「虫が土中の穴をふさぐ」で、二十四節気「秋分」の次候にあたる。ここで言う虫は、主に、蛙、蛇、蜥蜴のことで、俳句の題としては少ない。

今年の中秋の名月・十五夜は9月10日であった。翌日から十六夜、立待月、居待月、寝待月と続くが、月の出の時刻はだんだん遅くなる。

名月を待つてましたと奥座敷

十六夜の面長の月愛でしかな

居待月待ちくたびれて寝る子かな

上記は、名月を祝う奥座敷の様子、十六夜の面長の月、居待月を待っていて眠ってしまった子供の風景である。

コラム バカの壁   

 養老孟氏が2003年の「バカの壁」で、人が思考停止に陥って己の周囲に壁を作ると書いた。社会には、実体経済と虚の経済(金融経済)があるという。

日本では今、虚の経済が繫栄し、実体経済が衰退している。実体経済の復活を果たさなければ、属国化の道しかない。

答えは国が主導して需要不足を埋め、デフレの病を終わらせることである。

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     コノドシロムシクイ 撮影:鳥好閑人さん


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田の水を干し始める [詩・俳句・エッセー]

 10月3日~10月7日は、七十二候の「田の水を干し始める」で、二十四節気「秋分」の末候にあたる。

日めくりの残り少なし虫の秋

 年を取ると一年が短い。虫の声を聴きながら秋を感じてしまう。

コラム 一元論と原理主義

 「バカの壁」の著者はいう。人生は崖登りであり、一歩登れば遠くが見える。しかし、手を離すと谷底に落ちる。一例をあげれば、カルト宗教に身をゆだね、思考を停止して気分は落ち着くが救いはない。

一元論や原理主義から逃れて、二元論や多元論の世界に行くことが、一度しかない人生を豊かに生きるコツである。財務省の「PB黒字化目標」の原理主義は、「バカの壁」そのものだ。

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       ミコアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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菊の花が咲く [詩・俳句・エッセー]

 10月13日~10月17日は、七十二候の「菊の花が咲く」で、二十四節気「寒露」の次候にあたる。

どの顔も愛好家なり菊花展

石くれの河原に野菊五六本

 菊は紅葉に次いで秋の風物詩。菊花展にはあまたの菊名人が控えていて、羹、菅物、懸崖菊など自身の出展物に目を細めている。

コラム 貧すれば鈍する

 YouTubeの「チャネル桜」で「日本(人)とは何か」の討論があった。テーマは、壊されてしまった日本の伝統や国体を再生し護持するにはどうしたらよいか。

家族のような共同体がまとまった日本には、ベースに武士道が埋め込まれいる。この精神に根差した倫理を再構築するには、時間はかかるが若者の教育しかないと結論付けた。

討論には出てこなかったが、筆者は、長期の失政による経済低迷から脱し、賃金が上がる高圧経済を実現するのが日本再生の必須条件と思う。「貧すれば鈍する」である。

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     ニシオジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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蟋蟀が戸の辺りで鳴く [詩・俳句・エッセー]

蟋蟀が戸の辺りで鳴く

10月18日日~10月22日は、七十二候の「蟋蟀が戸の辺りで鳴く」で、二十四節気「寒露」の末候にあたる。

ちちろ鳴く大和は国のまほろばと

ただならぬ雄の求愛ちちろ虫

コラム 国土の切り売りを止めよう

 中国人をはじめとした外国人の土地買収が盛んだ。円安の進行でさらに加速されている。これは武力を使わない、外国資本による日本の間接侵略だ。

政治家は、早急に国土の売買の規制法を作ろう。土地を売りたい地主は、外国人ではなく、国に買い上げてもらえばよい。国は通貨発行権を持っているので、通貨を発行して国有財産を増やすことに何の問題もない。

いまは、小さい政府とか、取引の自由などと言っている場合ではない。

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     オジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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霜が降り始める [詩・俳句・エッセー]

 10月23日~10月27日は、七十二候の「霜が降り始める」で、二十四節気「霜降」の初候にあたる。

死の忍び寄る掩蔽壕や霜白し

霜を着て陽を浴びている青菜かな

掩蔽壕の句は、ウクライナ兵が冬を前に苦労している様。

コラム 岸田内閣は新自由主義から脱却できない

新自由主義に基づくグローバリズムと構造改革路線により、長い間、日本経済は蝕まれてきた。

現に、自民党と維新の会の政策は新自由主義べったりで、岸田首相が総裁選の時、脱新自由主義を掲げたが、党員や財務省から足を引っ張られて成功の見込みはない。

ちなみに、安倍元首相はかつて「国境にこだわる時代は終わった」と発言され、グローバリム信奉者あったが、退任後は脱グローバリムの方向にかじを切っていた。

 我々庶民ができることは、地元議員に陳情することくらいしかない。当ブログでは、地元議員の事務所サイトに下記のメッセージを送付した。ご参考までに。

 日本再生のシナリオ:外交で恒久平和を実現しよう:SSブログ (ss-blog.jp)

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      オジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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もみじや蔦が黄葉する [詩・俳句・エッセー]

 11月2日~11月6日は、七十二候の「もみじや蔦が黄葉する」で、二十四節気「霜降」の末候にあたる。

二人して四国の旅の照る紅葉

亡き母の思い出深し紅葉狩

母は101歳で亡くなったが、何回も旅に誘い、親孝行ができたことを自負している。

 

コラム グローバリズムの三態様規制緩和、自由貿易、緊縮財政

経済のグローバリズムは、「規制緩和」・「小さい政府」、さらには「国境の廃止」を指向する。

規制緩和」は産業保護をはぎ取って、競争を促進し、国際金融資本に門戸を開放し、「自由貿易」を促進することになる。これが過当競争を生み、国内産業を疲弊させ、勝者と敗者の経済格差を拡大させる。

最後の勝者は国際金融資本だけという事態を招く。現に、アメリカなどの帝国主義国家が、軍産複合体や多国籍企業を操って、世界の富を吸い上げる戦略を実行している。

また、「小さい政府」は「緊縮財政」を志向し、デフレを長期化して、所得の中間層を減少させ、貧困層の大量発生につながる。

グローバリズムにはメリットもあるが、国内では産業の空洞化、格差拡大などのデメリットが容認できないほど大きくなっている。

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        アオジ 撮影:鳥好閑人さん


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山茶花が咲き始める [詩・俳句・エッセー]

 11月7日~11月11日は、七十二候の「山茶花が咲き始める」で、二十四節気「初冬」の初候にあたる。

山茶花や霜焼けお手手がもうかゆい

山茶花の赤白ピンク豊かなる

● 冬の二十四節気と七十二候

「冬」の季節を表わす時候は下表のようになっている。二十四節気は半月毎、七十二候は5日毎に決められている。これらは四季の変化を美しい言葉で表した農事歴である。

 

四季

二十四節気

七十二候(注1)

旧暦

初冬

立冬 11月7日

山茶花が咲き始める

霜月

大地が凍り始める

水仙の花が咲く

小雪11月22日

虹を見かけなくなる

北風が木の葉を払う

橘の実が黄色くなり始める

仲冬

大雪 12月7日

天地の気が塞がって冬に

師走

熊が冬眠を始める

鮭が川を上る

冬至12月23日

夏枯草が芽を出す

大鹿が角を落とす

雪の下で麦が芽を出す

晩冬

小寒 1月5日

芹が生育する

睦月

凍った泉が動き始める

雄の雉が鳴き始める

大寒 1月20日

蕗の薹が蕾を出す

沢に氷が厚く張り詰める

鶏が卵を産み始める

             1七十二候の表現を文語から常用語に

コラム 構造改革で日本沈没

2001年からの小泉内閣は、「構造改革」の名のもとに、「小さな政府」、「官から民へ」、「中央から地方へ」などのキャッチフレーズを唱え、既得権の排除や、規制緩和により、道路公団や郵政の民営化を断行した。さらに、水道民営化、中小企業つぶし、農協つぶし、種子法改悪などが進行している。

弊害として、国民生活の格差拡大、競争原理主義の台頭、社会保障での弱者切り捨て、自己責任論の蔓延、地方の衰退、などが起きている。

今、「構造改革」への批判が高まり、見直しの動きが出ている。

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         アオジ 撮影:鳥好閑人さん


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水仙の花が咲く [詩・俳句・エッセー]

 11月17日~11月21日は、七十二候の「水仙の花が咲く」で、二十四節気「初冬」の末候にあたる。

 

城跡や往時を偲ぶ水仙花

房総の土手をうずめる野水仙

水仙の花言葉は、自己愛、神秘、尊敬。自己愛は、ギリシャ神話に出てくる青年・ナルキッソスの故事にちなむ。彼は、水面に映る自分の顔を見て恋をしたという。

コラム 防衛費倍増の問題

 防衛費を5年の間にGDP比2%に増やす計画が浮上している。ウクライナ侵攻や中国の軍備増強を見れば納得できる面もある。

しかし、安全保障は、抑止と安心供与が車の両輪である。抑止一辺倒で、軍備増強を語る軍事評論家が多いが、外交と多国間連携による安心供与を忘れてはならない。

それに、増やすにしても額ありきでなく、効率的な防衛能力向上と、装備品の国産化を望む。

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      タンチョウ 撮影:鳥好閑人さん


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虹を見かけなくなる [詩・俳句・エッセー]

11月22日~11月26日は、七十二候の「虹を見かけなくなる」で、二十四節気「小雪」の初候にあたる。虹は夏の季語で夏によく見かけるが、11月になると見かけなくなる。

 

子ども等の劇場となる雪の原

夜行バス雪原に立つ夢ん中

今、二十四節気の「小雪」。雪を季題にした俳句を作ってみた。

コラム 反撃能力

 自民党安全保障調査会は、「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有を提起している。攻撃対象には敵の装備のほか指揮統制機能を含むという。

自衛権の範囲を明確にするのはよいが、先制攻撃ならないよう入念な歯止めが必要と思う。何よりも周辺国を無駄に刺激する言動は慎みたい。

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         キセキレイ 撮影:鳥好閑人さん


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北風が木の葉を払う [詩・俳句・エッセー]

 11月27日~12月2日は、七十二候の「北風が木の葉を払う」で、二十四節気「小雪」の次候にあたる。

放課後の薪拾いには空つ風

北風やなけなしの髪無茶苦茶に

 

コラム 円安是正の本手。

 ドル円相場は一時150円を超えて、2年前の102円と比べると5割近い円安となった。日銀の金融緩和継続の姿勢を批判する議論もあるが、いまの日本の景気状況で金融引き締めをやって金利を上げると倒産する企業が続出する。
 円安是正の本手は、積極財政による景気浮揚と国力の増強しかない。

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      ムナグロ 撮影:鳥好閑人さん


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橘の実が黄色くなる [詩・俳句・エッセー]

 12月2日~12月6日は、七十二候の「橘の実が黄色くなる」で、二十四節気「小雪」の末候にあたる。橘はみかんの原種で、実は小さくて酸っぱい。みかんの産地は温州、紀州、伊予などが有名。

相続の会話の締めにみかん剥く

思い出の話の尽きてみかん剥く

 

コラム 英国の失敗と日本の財政主権

 英国のトラス首相(当時)が、9月に発表した大規模減税で国債が売られ、金利の急騰とポンドの暴落が起きた。市場の反乱によりトラス首相は辞任した。

日本とは事情が違うにもかかわらず、財務省の飼い犬たちは辞任劇を出汁に、緊縮財政の旗振りをしている。

 金融市場は金もうけの思惑で動くもの。日本政府の財政主権が市場に乗っ取られてはならない。

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     ムナグロ 撮影:鳥好閑人さん


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熊が冬眠を始める [詩・俳句・エッセー]

熊が冬眠を始める

12月12日~12月16日は、七十二候の「熊が冬眠を始める」で、二十四節気「大雪」の次候にあたる。

温まる山の幸なる熊の鍋

測量機持ち熊の領土に踏み入れり

 

コラム 藤巻健司氏はオオカミ少年

 文藝春秋12月号で前参議院議員の藤巻健司氏は、岸田内閣が乱発する赤字国債は、いずれ消費税増税で国民が負担する必要があると言う。ありもしない「市場の信認」とやらを言い立てて、国民を惑わす記事を書いた。

 正解は、国債は貨幣発行であり、借り換えで維持するもので税金から返すものではない。経済成長の余禄で自然に減少するのは構わない。

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           オオメダイチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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鮭が川を上る [詩・俳句・エッセー]

 12月17日~12月21日は、七十二候の「鮭が川を上る」で、二十四節気「大雪」の末候にあたる。

鮭上る身を粉にして生国へ

生国へ満身創痍の鮭上る

コラム 日本経済の四重苦

日本経済はいま四重苦に直面している。①25年も続くデフレ、コロナ感染による所得減少、ウクライナ戦争による物価高騰、④日米金利差等による円安である。この四者は原因も対策も異なるので、ごっちゃにして議論するのは間違いである。詳細は次週。

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    オオメダイチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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大鹿が角を落とす [詩・俳句・エッセー]

12月27日~12月31日は、七十二候の「大鹿が角を落とす」で、二十四節気「冬至」の次候にあたる。


雄鹿の遠くを見つめピーと鳴く


角落とし大ジャンプする雄の鹿


コラム 日本経済の四重苦①(デフレ対策)


デフレは、政府が誤った「PB黒字化」目標に囚われて、需要不足を埋める財政支出を怠っているせいである。長期のデフレは死に至る病であるが、政治家も官僚も全く自覚がない。政府の不作為で、日本は世界で唯一経済成長しない国になってしまった。


デフレ期には民間が消費や投資を減らしてデフレギャップ(需要不足)が発生するが、この時こそ貨幣発行権を持つ政府が需要不足を埋める財政支出をしなければデフレ克服はできない。政府にしかできない仕事を放棄して店じまいしては、成長と分配の好循環は起きない。


後で述べる輸入物価高騰により、消費者物価は上昇しているが、企業はデフレ下で価格転嫁ができないでいる。特に中小企業は苦しい経営を強いられている。


最重要なことは、日本の供給能力の維持、増強であるが、それには政府の関与が必須である。


次週に続く。


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    イタチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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