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巣籠虫戸を開く [詩・俳句・エッセー]

3月6日~3月10日は、七十二候の「巣籠虫戸を開く」で、二十四節気「啓蟄」の初候にあたる。


啓蟄やパンデミックを乗り越える


啓蟄や巣籠癖を卒業す


 コラム 国力とは、国の供給能力である


 経済財政政策の目指すところは、国の供給能力の増強であり、それによって国民を豊かにすることである。にもかかわらず、今だけ、金だけ、自分だけの新自由主義に汚染された為政者は、デフレを放置して30年間も日本の国力=供給能力を毀損してきた。大型港湾設備で後れを取り、中国・韓国に置いて行かれたのは、海運業界ではなく政府の責任である。


 国民の年間の成果(GDP)の内容を見ると、総生産(付加価値)、総所得(分配)、総支出(需要)の三つであり、すべて同額である。これを三面等価の原則という。


一番目の国内総生産は、国民が生み出した付加価値の合計であり、付加価値を生み出す生産要素の保有高が潜在供給能力(=潜在GDP)である。


重要なことは、潜在供給能力を100%発揮すること、さらにそれを増強して潜在GDPを増やすことが政治の仕事である。


一方、GDPを支出面から見た国内総支出は、消費+企業投資+政府支出+貿易収支(輸出-輸入)の和で、=総需要である。


総需要が潜在供給能力を下回る需要不足のとき(デフレ時)は、政府支出を増やして民間の投資や消費を刺激しないと経済が沈滞する。日本はGDPの6%、額にして30兆円程度の需要不足を毎年抱えて苦しんできた。政府の積極財政が必要なゆえんである。


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草木芽吹き始める [詩・俳句・エッセー]

3月1日~3月5日は、七十二候の「草木芽吹き始める」で、二十四節気「雨水」の末候にあたる。


天を指す木の芽は赤い萼を脱ぐ


放課後の兄と妹麦を踏む


 コラム  国債発行は貨幣発行


 高齢化社会になって高齢者の預金が取り崩されると国債発行ができなくなると、警鐘を鳴らす有識者が沢山いる。彼らは、金本位制時代の貨幣プール論にはまったとんでもない人たちである。


国債発行は誰かの預貯金を借りて発行するのではなく、信用創造によって発行されるものである。だから原資は事実上無限であり、唯一の制約はインフレ率であり、供給能力(国力)である。


早急に貨幣観を是正してもらいたい。


 


追伸:プロバイダーから提供された容量限度のため、画像の掲載はしばらく見合わせます。長い間写真を提供していただいた「鳥好閑人」さんに感謝します。


 


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霞初めてたなびく [詩・俳句・エッセー]

2月24日~2月28日は、七十二候の「霞初めてたなびく」で、二十四四節気「雨水」の次候にあたる。


春霞む「大」文字の妙義山


生き切って悔いを残さず遠霞


コラム 「ワニの口」の悪宣伝


 日本の毎年の歳出と歳入を折れ線グラフで表すと、「鰐の口」のように年々差が開いていて、いずれ日本の財政は破綻する、ハイパーインフレになる、金利が暴騰するという言説がある。


現に、財務省の矢野康治事務次官(当時)が前回の衆院選を前にして文藝春秋に、「バラマキ合戦のような政策を続けていると、国家財政は破綻する」として「鰐の口」のグラフを掲載した。


コロナ禍の財政出動をバラマキと決めつけ、絶対に起こらない財政破綻を喧伝するのは、役人として絶対にやってはいけないことだ。


 まして、鰐の上顎に、必要もない国債償還費20兆円(先週の当ブログ参照)を上乗せして歳出を多く見せる偽計に至っては言語道断である。


 


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魚氷を出る [詩・俳句・エッセー]

2月14日~2月18日は、七十二候の「魚氷を出る」で、二十四四節気「立春」の末候にあたる。

この時期の関連語としては、薄氷(うすらい)、明日葉(あしたば)、ワカサギ、金縷梅(まんさく)、バレンタインデー、メジロ、などがある。なお、つがいのメジロに遭遇すると運気がアップするといわれている。

薄氷や飛び出しそうな魚の影

散歩道つがいのメジロ見つけたり

金縷梅は末(す)枯れの庭の立役者

コラム 国債60年償還ルールは偽計

 政府は毎年、国債発行残高の60分の1(約20兆円)を歳出予算として計上している。これが国債60年償還ルールで、世界で唯一日本だけのやり方である。

 満期の国債は、毎年「国債借り換え」で済ましているので、国債60年償還ルールは実態と異なる会計制度となっている。

 財務省の狙いは、歳出を見かけ上膨らませて、歳出カットの圧力に使いたいのであろう。

国債は国民が負担すべきものではない。また、財政健全化は結果であって目的ではない。財政均衡は国民を豊かにする目標達成の結果、意図せずにもたらされるものである。

いま国債60年償還ルール廃止の声が出ている。
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       ムクドリ 撮影:鳥好閑人さん


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うぐいす鳴く [詩・俳句・エッセー]

2月9日~2月13日は、七十二候の「うぐいす鳴く」で、二十四四節気「立春」の次候にあたる。なお、うぐいすは春の季語だが、老鶯は夏の季語となっている。

うぐいすの声する方へ散歩道

老鶯に心預けて山路かな

コラム お願いベースの賃上げ要請

 政府は経営者団体に物価上昇を上回る賃上げをするよう要請している。無駄とは言わないが、なんとも姑息な手段である。

 答えは簡単である。政府にしかできないことをやればいいだけ。需要不足を政府支出で埋め、民間活力を促すことで、実質3%程度の高圧経済を実現すること。賃上げは黙っていてもついてくる。

 政治家は財務官僚の口車に乗って、過去25年のデフレ期に、消費税増税や緊縮財政を採用し、民間の足を引っ張り、世界で唯一経済成長しない国にしてしまった。反省し国民に謝罪するべきだ。

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        オナガ 撮影:鳥好閑人さん


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鶏が卵を産み始める [詩・俳句・エッセー]

1月30日~2月3日は、七十二候の「鶏が卵を産み始める」で、二十四四節気「大寒」の末候にあたる。


大寒や眉間に刻む皴の数


酷寒の川よ手の切れそうな水


 


コラム 防衛費倍増の財源


 岸田内閣では防衛費倍増は既定路線としている。5年間43兆円の財源確保については、自民党内に赤字国債派と増税派がある。


 防衛費を赤字国債で賄うのは、戦前、軍費調達に赤字国債を乱発したトラウマが気になるが、それは運用次第である。


 安定財源を求める増税派にも一理あるが、デフレとスタッグフレーションの四重苦に陥っている現在の日本では、増税は死を意味する。


 「赤字国債=国民の借金」という誤解を解き、国債は貨幣発行であるという正しい貨幣観を身に着ければ、正解は明らかである。それは防衛国債である。


欧米並みに、国債の60年償還ルールを廃止し、財政法4,5条の赤字国債禁止の条文を改定して、財源論に終止符を打ちたい。


国民を豊かにし、全員を救うのが政治の目的である。財政健全化やPB黒字化を目的にしては、デフレ深刻化―貧富の格差拡大―自己責任追及―日本没落の悪循環を抜け出せない。


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              ウミネコ 撮影:鳥好閑人さん


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沢に氷が厚く張り詰める [詩・俳句・エッセー]

 1月25日~1月29日は、七十二候の「沢に氷が厚く張り詰める」で、二十四四節気「大寒」の次候にあたる。

 

積み上げし男の誇りよ氷壁よ

袋田の氷瀑や筋骨は隆隆

コラム 日本経済の四重苦⑤(まとめ)

難儀なことに、スタッグフレーションとデフレーションは併存することがある。今の日本がまさにその状態である。

対策としては先行のブログ記事で述べたように、それぞれにかなった対策を同時並行的の実施する必要がある。要約すれば、

  デフレ対策では政府がデフレギャップを埋め、経済を活性化する。消費税廃止が最適

  コロナ禍による所得減少には所得補償

  戦争とコロナによる物価高騰にはエネルギー自給率、食料自給率の向上のための投資

  日米金利差による円安には、円安のメリットを使った製造業の国内回帰・国力増強

なお、それぞれの対策には金がかかるが、財源の心配は無用である。政府は貨幣発行権があるので国債を発行すればよい。唯一の制約は過度なインフレにならぬよう管理することである。

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      ウミネコ幼鳥 撮影:鳥好閑人さん


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雄の雉が鳴き始める [詩・俳句・エッセー]

1月15日~1月19日は、七十二候の「雄の雉が鳴き始める」で、二十四四節気「小寒」の末候にあたる。


 


国鳥の雉も鳴かずば撃たれまじ


雄雉はケーンとホロロを鳴き分ける


養殖の雉の万羽を放つ山


コラム 日本経済の四重苦④ (円安対策)


 米国はコロナ禍対策として莫大な財政出動をして国民を救済したが、これにウクライナ戦争が加わってインフレが高進した。これを止めるためにFRBは大幅な利上げを繰り返し、日米金利差が広がった。現在は130円前後に戻したが、ドル高円安の進行で、一時は1ドル150円を超えた。


 日本はコロナと戦争で物価は上がっているが、25年も続くデフレを克服していないので、FRBに追随して利上げができない。


 円安のデメリットは、輸入物価が高騰して国民が苦しむこと。また、日本で働いてもドル換算の給料が減少して日本を去る外国人労働者が増えて、介護などの人材不足がひどくなる。


しかし、円安にはメリットもある。たとえば海外に工場を移した製造業が国内回帰するチャンスでもある。新自由主義で疲弊した日本の復活も夢ではない。


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     イルカチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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凍った泉が動き始める [詩・俳句・エッセー]

1月10日~1月14日は、七十二候の「凍った泉が動き始める」で、二十四四節気「小寒」の次候にあたる。


一面の氷を穿つ泉かな


一月の泉が動き始めけり


コラム 日本経済の四重苦③ (物価高騰対策)


 ウクライナ戦争を機に、エネルギーや小麦の価格が高騰し、いわゆるコストプッシュ型のインフレが進行している。物価高騰分の所得は海外の所得となり、①のデフレと合わせて日本国民を貧乏にしている。


 コロナと戦争の早期終結を望むが、我が国の対策としては、エネルギー自給率、食料自給率の向上のための積極的財政支出による新たな取り組みが必要である。


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      シロチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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芹が生育する [詩・俳句・エッセー]

1月5日~1月9日は、七十二候の「芹が生育する」で、二十四四節気「小寒」の初候にあたる。


古里の清々しきは沢の芹


陽を浴びて健康食の田芹かな


 


コラム 日本経済の四重苦➁ (コロナ禍による所得減少)


 2020年から始まったコロナ禍で、企業も商店も大きな所得減少に見舞われた。部品供給などの遅滞による企業物価の高騰も困難を加速している。


政府は法人・個人中小事業者向けに、雇用調整助成金、持続化給付金、事業復活支援金、資金繰り支援などの救済策を実施したがすべて中途半端であった。


 コロナ禍による売り上げ減少に苦しむ事業者を救済するには、粗利保障が一番公平公正である。すなわち売上から直接経費を差し引いた粗利に着目し、コロナ前の基準年との減少額の一定割合を給付する仕組みである。中途半端な救済策では国民は救えない。


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            タンチョウ 撮影:鳥好閑人さん


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大鹿が角を落とす [詩・俳句・エッセー]

12月27日~12月31日は、七十二候の「大鹿が角を落とす」で、二十四節気「冬至」の次候にあたる。


雄鹿の遠くを見つめピーと鳴く


角落とし大ジャンプする雄の鹿


コラム 日本経済の四重苦①(デフレ対策)


デフレは、政府が誤った「PB黒字化」目標に囚われて、需要不足を埋める財政支出を怠っているせいである。長期のデフレは死に至る病であるが、政治家も官僚も全く自覚がない。政府の不作為で、日本は世界で唯一経済成長しない国になってしまった。


デフレ期には民間が消費や投資を減らしてデフレギャップ(需要不足)が発生するが、この時こそ貨幣発行権を持つ政府が需要不足を埋める財政支出をしなければデフレ克服はできない。政府にしかできない仕事を放棄して店じまいしては、成長と分配の好循環は起きない。


後で述べる輸入物価高騰により、消費者物価は上昇しているが、企業はデフレ下で価格転嫁ができないでいる。特に中小企業は苦しい経営を強いられている。


最重要なことは、日本の供給能力の維持、増強であるが、それには政府の関与が必須である。


次週に続く。


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    イタチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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鮭が川を上る [詩・俳句・エッセー]

 12月17日~12月21日は、七十二候の「鮭が川を上る」で、二十四節気「大雪」の末候にあたる。

鮭上る身を粉にして生国へ

生国へ満身創痍の鮭上る

コラム 日本経済の四重苦

日本経済はいま四重苦に直面している。①25年も続くデフレ、コロナ感染による所得減少、ウクライナ戦争による物価高騰、④日米金利差等による円安である。この四者は原因も対策も異なるので、ごっちゃにして議論するのは間違いである。詳細は次週。

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    オオメダイチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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熊が冬眠を始める [詩・俳句・エッセー]

熊が冬眠を始める

12月12日~12月16日は、七十二候の「熊が冬眠を始める」で、二十四節気「大雪」の次候にあたる。

温まる山の幸なる熊の鍋

測量機持ち熊の領土に踏み入れり

 

コラム 藤巻健司氏はオオカミ少年

 文藝春秋12月号で前参議院議員の藤巻健司氏は、岸田内閣が乱発する赤字国債は、いずれ消費税増税で国民が負担する必要があると言う。ありもしない「市場の信認」とやらを言い立てて、国民を惑わす記事を書いた。

 正解は、国債は貨幣発行であり、借り換えで維持するもので税金から返すものではない。経済成長の余禄で自然に減少するのは構わない。

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           オオメダイチドリ 撮影:鳥好閑人さん


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橘の実が黄色くなる [詩・俳句・エッセー]

 12月2日~12月6日は、七十二候の「橘の実が黄色くなる」で、二十四節気「小雪」の末候にあたる。橘はみかんの原種で、実は小さくて酸っぱい。みかんの産地は温州、紀州、伊予などが有名。

相続の会話の締めにみかん剥く

思い出の話の尽きてみかん剥く

 

コラム 英国の失敗と日本の財政主権

 英国のトラス首相(当時)が、9月に発表した大規模減税で国債が売られ、金利の急騰とポンドの暴落が起きた。市場の反乱によりトラス首相は辞任した。

日本とは事情が違うにもかかわらず、財務省の飼い犬たちは辞任劇を出汁に、緊縮財政の旗振りをしている。

 金融市場は金もうけの思惑で動くもの。日本政府の財政主権が市場に乗っ取られてはならない。

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     ムナグロ 撮影:鳥好閑人さん


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北風が木の葉を払う [詩・俳句・エッセー]

 11月27日~12月2日は、七十二候の「北風が木の葉を払う」で、二十四節気「小雪」の次候にあたる。

放課後の薪拾いには空つ風

北風やなけなしの髪無茶苦茶に

 

コラム 円安是正の本手。

 ドル円相場は一時150円を超えて、2年前の102円と比べると5割近い円安となった。日銀の金融緩和継続の姿勢を批判する議論もあるが、いまの日本の景気状況で金融引き締めをやって金利を上げると倒産する企業が続出する。
 円安是正の本手は、積極財政による景気浮揚と国力の増強しかない。

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      ムナグロ 撮影:鳥好閑人さん


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虹を見かけなくなる [詩・俳句・エッセー]

11月22日~11月26日は、七十二候の「虹を見かけなくなる」で、二十四節気「小雪」の初候にあたる。虹は夏の季語で夏によく見かけるが、11月になると見かけなくなる。

 

子ども等の劇場となる雪の原

夜行バス雪原に立つ夢ん中

今、二十四節気の「小雪」。雪を季題にした俳句を作ってみた。

コラム 反撃能力

 自民党安全保障調査会は、「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有を提起している。攻撃対象には敵の装備のほか指揮統制機能を含むという。

自衛権の範囲を明確にするのはよいが、先制攻撃ならないよう入念な歯止めが必要と思う。何よりも周辺国を無駄に刺激する言動は慎みたい。

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         キセキレイ 撮影:鳥好閑人さん


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水仙の花が咲く [詩・俳句・エッセー]

 11月17日~11月21日は、七十二候の「水仙の花が咲く」で、二十四節気「初冬」の末候にあたる。

 

城跡や往時を偲ぶ水仙花

房総の土手をうずめる野水仙

水仙の花言葉は、自己愛、神秘、尊敬。自己愛は、ギリシャ神話に出てくる青年・ナルキッソスの故事にちなむ。彼は、水面に映る自分の顔を見て恋をしたという。

コラム 防衛費倍増の問題

 防衛費を5年の間にGDP比2%に増やす計画が浮上している。ウクライナ侵攻や中国の軍備増強を見れば納得できる面もある。

しかし、安全保障は、抑止と安心供与が車の両輪である。抑止一辺倒で、軍備増強を語る軍事評論家が多いが、外交と多国間連携による安心供与を忘れてはならない。

それに、増やすにしても額ありきでなく、効率的な防衛能力向上と、装備品の国産化を望む。

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      タンチョウ 撮影:鳥好閑人さん


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山茶花が咲き始める [詩・俳句・エッセー]

 11月7日~11月11日は、七十二候の「山茶花が咲き始める」で、二十四節気「初冬」の初候にあたる。

山茶花や霜焼けお手手がもうかゆい

山茶花の赤白ピンク豊かなる

● 冬の二十四節気と七十二候

「冬」の季節を表わす時候は下表のようになっている。二十四節気は半月毎、七十二候は5日毎に決められている。これらは四季の変化を美しい言葉で表した農事歴である。

 

四季

二十四節気

七十二候(注1)

旧暦

初冬

立冬 11月7日

山茶花が咲き始める

霜月

大地が凍り始める

水仙の花が咲く

小雪11月22日

虹を見かけなくなる

北風が木の葉を払う

橘の実が黄色くなり始める

仲冬

大雪 12月7日

天地の気が塞がって冬に

師走

熊が冬眠を始める

鮭が川を上る

冬至12月23日

夏枯草が芽を出す

大鹿が角を落とす

雪の下で麦が芽を出す

晩冬

小寒 1月5日

芹が生育する

睦月

凍った泉が動き始める

雄の雉が鳴き始める

大寒 1月20日

蕗の薹が蕾を出す

沢に氷が厚く張り詰める

鶏が卵を産み始める

             1七十二候の表現を文語から常用語に

コラム 構造改革で日本沈没

2001年からの小泉内閣は、「構造改革」の名のもとに、「小さな政府」、「官から民へ」、「中央から地方へ」などのキャッチフレーズを唱え、既得権の排除や、規制緩和により、道路公団や郵政の民営化を断行した。さらに、水道民営化、中小企業つぶし、農協つぶし、種子法改悪などが進行している。

弊害として、国民生活の格差拡大、競争原理主義の台頭、社会保障での弱者切り捨て、自己責任論の蔓延、地方の衰退、などが起きている。

今、「構造改革」への批判が高まり、見直しの動きが出ている。

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         アオジ 撮影:鳥好閑人さん


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もみじや蔦が黄葉する [詩・俳句・エッセー]

 11月2日~11月6日は、七十二候の「もみじや蔦が黄葉する」で、二十四節気「霜降」の末候にあたる。

二人して四国の旅の照る紅葉

亡き母の思い出深し紅葉狩

母は101歳で亡くなったが、何回も旅に誘い、親孝行ができたことを自負している。

 

コラム グローバリズムの三態様規制緩和、自由貿易、緊縮財政

経済のグローバリズムは、「規制緩和」・「小さい政府」、さらには「国境の廃止」を指向する。

規制緩和」は産業保護をはぎ取って、競争を促進し、国際金融資本に門戸を開放し、「自由貿易」を促進することになる。これが過当競争を生み、国内産業を疲弊させ、勝者と敗者の経済格差を拡大させる。

最後の勝者は国際金融資本だけという事態を招く。現に、アメリカなどの帝国主義国家が、軍産複合体や多国籍企業を操って、世界の富を吸い上げる戦略を実行している。

また、「小さい政府」は「緊縮財政」を志向し、デフレを長期化して、所得の中間層を減少させ、貧困層の大量発生につながる。

グローバリズムにはメリットもあるが、国内では産業の空洞化、格差拡大などのデメリットが容認できないほど大きくなっている。

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        アオジ 撮影:鳥好閑人さん


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霜が降り始める [詩・俳句・エッセー]

 10月23日~10月27日は、七十二候の「霜が降り始める」で、二十四節気「霜降」の初候にあたる。

死の忍び寄る掩蔽壕や霜白し

霜を着て陽を浴びている青菜かな

掩蔽壕の句は、ウクライナ兵が冬を前に苦労している様。

コラム 岸田内閣は新自由主義から脱却できない

新自由主義に基づくグローバリズムと構造改革路線により、長い間、日本経済は蝕まれてきた。

現に、自民党と維新の会の政策は新自由主義べったりで、岸田首相が総裁選の時、脱新自由主義を掲げたが、党員や財務省から足を引っ張られて成功の見込みはない。

ちなみに、安倍元首相はかつて「国境にこだわる時代は終わった」と発言され、グローバリム信奉者あったが、退任後は脱グローバリムの方向にかじを切っていた。

 我々庶民ができることは、地元議員に陳情することくらいしかない。当ブログでは、地元議員の事務所サイトに下記のメッセージを送付した。ご参考までに。

 日本再生のシナリオ:外交で恒久平和を実現しよう:SSブログ (ss-blog.jp)

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      オジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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蟋蟀が戸の辺りで鳴く [詩・俳句・エッセー]

蟋蟀が戸の辺りで鳴く

10月18日日~10月22日は、七十二候の「蟋蟀が戸の辺りで鳴く」で、二十四節気「寒露」の末候にあたる。

ちちろ鳴く大和は国のまほろばと

ただならぬ雄の求愛ちちろ虫

コラム 国土の切り売りを止めよう

 中国人をはじめとした外国人の土地買収が盛んだ。円安の進行でさらに加速されている。これは武力を使わない、外国資本による日本の間接侵略だ。

政治家は、早急に国土の売買の規制法を作ろう。土地を売りたい地主は、外国人ではなく、国に買い上げてもらえばよい。国は通貨発行権を持っているので、通貨を発行して国有財産を増やすことに何の問題もない。

いまは、小さい政府とか、取引の自由などと言っている場合ではない。

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     オジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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菊の花が咲く [詩・俳句・エッセー]

 10月13日~10月17日は、七十二候の「菊の花が咲く」で、二十四節気「寒露」の次候にあたる。

どの顔も愛好家なり菊花展

石くれの河原に野菊五六本

 菊は紅葉に次いで秋の風物詩。菊花展にはあまたの菊名人が控えていて、羹、菅物、懸崖菊など自身の出展物に目を細めている。

コラム 貧すれば鈍する

 YouTubeの「チャネル桜」で「日本(人)とは何か」の討論があった。テーマは、壊されてしまった日本の伝統や国体を再生し護持するにはどうしたらよいか。

家族のような共同体がまとまった日本には、ベースに武士道が埋め込まれいる。この精神に根差した倫理を再構築するには、時間はかかるが若者の教育しかないと結論付けた。

討論には出てこなかったが、筆者は、長期の失政による経済低迷から脱し、賃金が上がる高圧経済を実現するのが日本再生の必須条件と思う。「貧すれば鈍する」である。

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     ニシオジロビタキ 撮影:鳥好閑人さん


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日本再生のシナリオ [日本再生]

1.国の借金1000兆円で、いずれ破たんするはウソ。
 財務省の矢野康治事務次官が衆院選を前にして文藝春秋に、「バラマキ合戦のような政策を続けていると、国家財政は破綻する」と投稿した。
 コロナ禍の財政出動をバラマキと決めつけ、絶対に起こらない財政破綻を喧伝するのは、役人として絶対にやってはいけないことだ。すぐに彼を更迭するべきだ。
 最近25年間、日本経済は低迷を続け、世界で唯一経済成長ゼロの国になってしまった。原因は、政府がデフレ脱出のすべを知らないからである。
 政府が財政支出を渋る理由は、財務省の誤った財政均衡論にはまっているからである。財務官僚は、御用学者やジャーナリストに飴玉を与えて緊縮財政論の大合唱をさせている。
 国の借金(財政赤字)が1000兆円もあり、いずれ財政が破たんすると脅かし、国民の99%の洗脳に成功した。なぜこんなことになってしまったのか。
 次項の「日本の現状」に掲げた三つの図を見れば、25年間にわたる政府の緊縮財政政策がいかに日本を壊してきたか、そして、これからどうしたらよいか一目瞭然である。


2.日本の現状

①日本は25年間ゼロ成長

名目GDPの推移.png

最近25年間、日本経済は低迷を続け、世界で唯一経済成長ゼロの国になってしまった。原因は、政府がデフレ脱出のすべを知らないからである。

 デフレ期には、政府が率先して財政支出をし、需要を創出して、民間活力を誘発すれば日本経済は元気になる。

 25年前、中国は日本の五分の一だった国民総生産(GDP)を、今では2.9倍に伸ばしている。アメリカは日本の1.6倍から、25年後は4.2倍になった



➁財政支出を拡大する国の経済は成長する


財政支出とGDP.png


世界の多くの国で、財政支出の伸び率と経済成長率は、ほぼ比例する事実が確認されている。
 IMFの資料から三橋貴明氏が作成した左図のとおり、2019年対2001年比で、各国の政府支出とGDP の伸び率はほぼ比例している。
 中国は10倍を超えているので、省略した。
 日本が、図の原点近くにいるのが痛々しい。



 ③日本の実質賃金は長期間減少している



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 日本の実質賃金は、1997年の橋本緊縮財政から20年以上長期間減少している。
 25年間ゼロ成長の帰結ではあるが、分配にも問題がある。
 資本金10億円以上の企業の、同期間の数値を見ると、株主配当金6、企業利益3倍、売上1倍、設備投資0.98倍、従業員給与0.96となっている。国民は株主資本主義の犠牲者だ。



3.日本の問題点 前項の日本の現状からみた日本の問題点は下記である。
 ①国力の衰退=国際的発言力、外交力低下
 ②貧富の格差拡大=社会の分断、二極分化、国民の幸福度低下、テロや自殺の多発
 ③人口減少=人口減少はゼロ成長の原因ではなく、結果である
 ➃安全保障危機=日本はアメリカの属国だが、中国の属国になる可能性もある

 4.処方箋1:誤った貨幣観の是正、財政破綻論のウソを検証
①国債は貨幣
 国債発行は、政府の貨幣発行であって、国の借金でも次世代へのツケでもない。企業や家計の借金と違って、返す必要はなく借り換えればよい。
貨幣は信用創造
 国債の原資は、民間の貯蓄ではない。金本位制の時代と違って、現在は、民間貯蓄などのプールから借りるのではなく、無から信用創造している。だから企業や家計と違って、国債発行の限度はない(万年筆マネー、キーボード・マネーという)。貨幣プール論は誤り
③財政赤字は民間の黒字
 政府の財政赤字=民間の黒字。政府の赤字(1,100兆円)を削減すると、民間の黒字(1,900兆円)が同額減少し、国民が貧乏になる。
MMT・現代貨幣理論 (理論となっているがイデオロギーではなく事実の表明)
 自国通貨建ての国債(貨幣)を発行できる政府は、過度のインフレになるまで、財政赤字を気にせず、国債を発行して財政拡大できる。通貨を発行できる政府は財政破綻しない


5.処方箋2:積極財政への転換
①デフレは総需要の不足。
 デフレ期には政府が率先して財政拡大と減税により需要を創出せよ国民の所得が増え、企業が投資を始め、国家の体力(生産力)がつく。デフレ期に、消費税増税や構造改革などのインフレ政策をやってはダメだ。


 日本が元気になれば、「老後資金不足2000万円問題」などは胡散霧消する。また、若者が将来もらえる年金額の心配をしなくても済む。
インフレは総需要の過剰または供給不足。
 
インフレ期は政府が緊縮財政や増税により需要を抑制せよ。過度な物価上昇や金利上昇を防げる。名目経済成長率5%、インフレ率2%くらいの高圧経済が長く続く日本を取り戻そう。
PB黒字化を政策目標にするのは重大な誤り
 
財政再建は、経済成長の余禄で可能になるもの。「基礎的財政収支(PB)黒字化」目標は、経済成長を阻害し財政収入を縮減して、永遠に達成できない目標になる。経済成長なくして財政再建はない。また、積極財政で国力が増強すれば、円安の是正につながる。
 政府は、骨太の方針からPB黒字化目標を削除し、政策の失敗を認めて国民に謝罪せよ。


 6.処方箋3: 経済成長戦略の再構築



①予算は単年度主義から長期投資計画へ
 国土強靭化など、10年程度の長期投資計画を作成せよ。政府が店じまいし、国にしかできない役割を怠ってはならない。政府が長期の投資先と規模を公表すれば、民間の投資が活発になる。
教育費は人への投資であって、単なる費用ではない。018才までの教育費全額と、大学生の学費の半額は、教育国債で賄うべきだ。投資をケチり、財源論で足を引っ張るのは罪悪だ。
③実質賃金を高めて少子化を止める
 少子高齢化が経済衰退の原因ではない。正しい財政、金融政策で非正規雇用を減らし、若者の実質賃金が上昇すれば、婚姻数が増加し、少子化は止まる。まずは、国家、地方公務員の正規職員を大幅に増やそう。
④地球環境問題
 日本が経済成長をする国になり、GDPが増えれば地球環境破壊のCO2も増えてしまうという議論もあるが、増えた所得の一部を、環境保護の技術開発や途上国の支援に充当すればよい。



 7.経済産業審議会の「経済産業政策の新機軸」発表は日本の希望
    (経産省から反緊縮、反構造改革ののろしが上がった)


目的:中長期の社会・経済の課題解決(ミッション志向)
 理論的根拠:
  ①政府による市場の創造、
  ②政府もリスクを負う企業家国家になる、
  ③民間投資を呼び込む政府資金を出す(ワイズスペンディング) 
 昭和の伝統的産業政策は、中規模、中期であった
 平成の構造改革アプローチは、小規模、単発、短期であった
 これからは、令和の「経済産業政策の新機軸」は大規模、長期、計画的にする
  ①低インフレ、低金利下では 財政が重要、
  ②マイルドなインフレによる高圧経済、
  ③税は、財源としてではなく、ミッション志向で 格差是正を



 参考コラム  斎藤幸平著・人新世の「資本論」について


人新世の「資本論」要約


現在の「資本主義」経済システムは、利益のみを追求する資本の論理によって、地球環境を破壊し、貧しい労働者を大量に生み出し、一握りの富裕層に富を集中するシステムになっている。
 そこで、人間誰もが必要とする水道、電力、住宅、医療機関、教育施設などを共有財産にして、人々の手で管理し、無償・安価に提供する「コモン」化が必要だと考えている。
 コモン化によって経済をスローダウンさせ、地球にやさしい、潤沢な脱成長経済を実現したい。



 筆者の意見
1.脱経済成長を言うなら、国連主導の国際的な取り組みでなければならない。一国だけ先行して脱成長では支障が出る。
2.地球環境を言うなら、コモン化でなくても、経済成長の成果の一部を環境保全に回せば済む話である。
3.日本は四半世紀にわたって、図らずも世界で唯一、脱経済成長を実現したが、これは政府が貨幣観と財政政策を間違えた結果であって、PB黒字化目標を廃止し、積極財政に転換すれば簡単に経済成長路線に戻れる。



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田の水を干し始める [詩・俳句・エッセー]

 10月3日~10月7日は、七十二候の「田の水を干し始める」で、二十四節気「秋分」の末候にあたる。

日めくりの残り少なし虫の秋

 年を取ると一年が短い。虫の声を聴きながら秋を感じてしまう。

コラム 一元論と原理主義

 「バカの壁」の著者はいう。人生は崖登りであり、一歩登れば遠くが見える。しかし、手を離すと谷底に落ちる。一例をあげれば、カルト宗教に身をゆだね、思考を停止して気分は落ち着くが救いはない。

一元論や原理主義から逃れて、二元論や多元論の世界に行くことが、一度しかない人生を豊かに生きるコツである。財務省の「PB黒字化目標」の原理主義は、「バカの壁」そのものだ。

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       ミコアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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虫が土中の穴をふさぐ [詩・俳句・エッセー]

 9月28日~10月2日は、七十二候の「虫が土中の穴をふさぐ」で、二十四節気「秋分」の次候にあたる。ここで言う虫は、主に、蛙、蛇、蜥蜴のことで、俳句の題としては少ない。

今年の中秋の名月・十五夜は9月10日であった。翌日から十六夜、立待月、居待月、寝待月と続くが、月の出の時刻はだんだん遅くなる。

名月を待つてましたと奥座敷

十六夜の面長の月愛でしかな

居待月待ちくたびれて寝る子かな

上記は、名月を祝う奥座敷の様子、十六夜の面長の月、居待月を待っていて眠ってしまった子供の風景である。

コラム バカの壁   

 養老孟氏が2003年の「バカの壁」で、人が思考停止に陥って己の周囲に壁を作ると書いた。社会には、実体経済と虚の経済(金融経済)があるという。

日本では今、虚の経済が繫栄し、実体経済が衰退している。実体経済の復活を果たさなければ、属国化の道しかない。

答えは国が主導して需要不足を埋め、デフレの病を終わらせることである。

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     コノドシロムシクイ 撮影:鳥好閑人さん


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燕が南へ帰ってゆく [詩・俳句・エッセー]

 9月18日~9月22日は、七十二候の「燕が南へ帰ってゆく」で、二十四節気「白露」の末候にあたる。

電線に連なる秋のつばめかな

秋燕南へ帰る日教えてよ

 燕が並んで「ぴちぴち」としゃべっているのを目撃することがある。南へ帰る日を相談しているのだろうか。

コラム 子供は国の宝

 隣に越してきた家族が子供を二人連れて挨拶に来た。うるさいかもと恐縮する親御さんに「子供は国の宝」と返した。

 自民党は「家族は互いに助け合わなければならない」という立場だ。自己責任第一を押し付け、国が責任を放棄する風潮に失望している。

誤った貨幣観を正し、ありもしない財源問題にとらわれず、「国が子供を育てる」政策に転換してもらいたい。

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     メボソムシクイ 撮影:鳥好閑人さん


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草露が白く光る [詩・俳句・エッセー]

 9月8日~9月12日は、七十二候の「草露が白く光る」で、二十四節気「白露」の初候にあたる。

菜園の夜が育てる芋の露

 里芋の露は愛らしい。芋の露といえば、飯田蛇笏の「芋の露連山影を正しうす」が有名。

コラム 安倍元首相の国葬に思う

安倍元首相の国葬に反対する国民が多い。国葬の賛否にはいろいろの考えがあるが、国民に弔意を強制しない限り、筆者はどちらでもよい。ここで2点指摘しておきたい。

  安倍元首相は、就任中、財務省に押されて消費税増税などの緊縮財政をやったが、退任後は積極財政派のかなめの存在になった。安倍さんの不在で日本復活が遠のいたと思う。日本は現在米国の属国だが、中国からも属国にされる日が来る。

➁国葬のための政府の支出は、民間の所得であって無駄金ではない。

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        ウミアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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稲が実る [詩・俳句・エッセー]

9月3日~9月7日は、七十二候の「稲が実る」で、二十四節気「処暑」の末候にあたる。

里山の案山子が見ている稲の花

 

水田があり、案山子がある風景は日本の原風景である。

 

コラム カルト規制はフランスに学べ

 安倍元首相の暗殺を契機に、旧統一教会のようなカルト集団に対する批判が続いている。
 政府は、国民の命と生活を守り、幸福を増進するのが仕事であり、カルト集団の悪質な勧誘や法外な金銭の要求などに対し、規制する必要がある。
 日本も、ランスの法律を参考に、カルト規制法を作り、体制を整備してほしい。

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           カワアイサ 撮影:鳥好閑人さん


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ようやく暑さが鎮まる [詩・俳句・エッセー]

8月28日~9月2日は、七十二候の「ようやく暑さが鎮まる」で、二十四節気「処暑」の次候にあたる。暑さが和らいで、赤とんぼが飛び交う季節である。



とんぼ舞ふみな丁度よい距離とって



露の世を抜けて青空赤とんぼ



「赤とんぼ」は赤いトンボの総称で、一般名詞である。秋に目にする赤いトンボの代表は「アキアカネ」と呼び、雄が成熟して真っ赤になる。



コラム 元首相暗殺に思う



 安倍元首相が暗殺された。犯人は旧統一教会に恨みを抱く山上容疑者である。山上は氷河期世代で、その上母親の献金で困窮に陥っていた。山上のような社会的弱者は将来を悲観し、自殺かテロの予備軍になっている。



自己責任第一の日本の政治家は困窮者を救う意思がない。自殺とテロが頻発する社会の到来だ。それは昭和テロ時代(1930年前後)の再来である。


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            コウライアイサ 撮影:鳥好閑人さん

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深い霧が立ち込める [詩・俳句・エッセー]

 8月18日~22日は、七十二候の「深い霧が立ち込める」で、二十四節気「立秋」の末侯にあたる。

霞は春の季語だが、霧は秋の季語。朝霧、夕霧、夜霧、狭霧、濃霧など詩的な言葉が多い。

草の戸やぽつりと一軒霧の中

霧晴れて見目麗しき摩崖仏

ぽつりと一軒や見目麗しきは、手垢のついた言い回しで少し気が引ける。

コラム 貨幣観の是正が日本を救う

国民の9割以上が貨幣観を間違えている。現代の貨幣発行は有限の貯蓄のプールから借りて発行するのではなく、無から信用創造している。

国債発行は、政府の貨幣発行であって、国の借金でも次世代へのツケでもない。企業や家計の借金と違って、返す必要はなく借換えでよい。だから政府は財政破たんしない。積極財政で日本を救おう。

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          イスカ 撮影:鳥好閑人さん


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